気功入門-3つの入門用エクササイズ|体と心の緊張を解いてリラックス

ストレスの多い毎日のセルフケアに気功をとり入れよう

体のこりや疲れをほぐし、ストレスを解消。呼吸を整えれば体調もアップ。

体操や呼吸で「気」の流れを整え、心身の健康を保つ

 「気功」は中国古来の哲学や医学に基づく健康法。中国や台湾では太極拳のように、健康のために公園などで行われています。東洋医学では、体の中を気・血・水(き・けつ・すい)の3つが巡っていると考えます。「血」は血液、「水」は血液以外の体液、「気」は血液や体液の循環を促すエネルギー、つまり生命力のようなもの。「気」が滞れば病気になり、巡りが悪くなれば血行も悪くなるため、気を整えることが心身の健康につながると考えられています。

 この「気」をコントロールするためのテクニックをまとめたものが気功です。鍼灸(しんきゅう)や指圧では、気の通り道である経絡(けいらく)上のツボを刺激することで気の流れを整えますが、気功では体を動かしたり呼吸法を行うことによって整えます。

 気功は調身(体を整える)、調息(呼吸を整える)、調心(精神状態を整える)の3つの要素で構成され、その方法は簡単なマッサージやストレッチから、体操、呼吸法、瞑想(めいそう)までさまざまです。気功を続けることで、次のような効果が期待できます。
 体のこりやゆがみが解消される/免疫力が高まる/自律神経のバランスが整ってリラックスする/ストレスが解消される/血行を促進して内臓の働きがよくなる など

 気功エクササイズの第1歩として、まずは体と心の緊張を解き、リラックスするエクササイズを紹介します。ストレスの多い現代社会で生きていくうえで、体と心のバランスを整えるセルフケアとして、日常のエクササイズとしてとり入れてみてください。気功は、動き自体はとても簡単です。体の中心部を伸ばして姿勢を整え、肩や首の力を抜いてしなやかに動きましょう。このとき、「気の流れを整える」という意識をもって行うことが大切です。

体をゆすって脱力、体のこりとストレスを解消

<振動功> 体をゆするだけ。とても簡単で肩こり解消、リラックス効果も抜群!
(1)上半身の力を抜いて立ち、全身を振動させる。両ひざは軽く曲げたり伸ばしたりをくり返す。
(2)体をゆすりながら、上体を前後左右にゆっくり傾ける。腕や頭は重力にまかせてだらりとぶら下げ、肩や首などこっている部分に振動が伝わるようにゆする。
*体をいろいろな方向に傾けながら2~3分ほど行う

ゆったり呼吸で体も心もリラックス&リフレッシュ

 まずはゆっくりと腹式呼吸。床の上かいすに座り、下腹部に手を当てます。鼻から息を吸っておなかを軽くふくらませたら、口から息をゆっくり吐きながらおなかを引っこめます。次に手の動きをつけて、呼吸と体の動きが関連していることを感じてみましょう。呼吸をコントロールすることで自律神経が整い、リラックス効果が得られるとともに、体調もアップします。

<手のひら呼吸> 上半身の血行を促進。内臓を刺激し、冷え性・便秘の解消に
(1)鼻からゆっくり息を吸いながら手を広げていく。「気のボール」がふくらんでいくイメージで、5秒くらいかけて吸う。
(2)両手を近づけながら、口から息をゆっくり吐いていく。「気のボール」がしぼんでいくイメージで、10秒くらいかけて吐ききる。
*2分ほど行う



<羽ばたき呼吸> 胸を大きく開く深い呼吸で気持ちをリフレッシュ、安眠効果も
(1)手を太ももにおいて息を吐ききる。
(2)息を吸いながら両腕を左右に大きく広げ、頭上までゆっくりと持ち上げる。手のひらは持ち上げるときは下向き、頭上で上向きにする。
(3)息を吐きながら両腕を広げて下ろし、おなかの前で組んでひじを軽くつかむ。周囲の「気」を下腹部に集めるイメージで行う。
(4)息を吸いながら、ひじをつかんだまま両腕を頭上までゆっくりと持ち上げる。
(5)息を吐きながら両腕を左右に広げてゆっくり下ろし、(1)に戻る。
*(1)から(5)を2~3回行う


(「すこやかファミリー」法研より)

【監修】
鳥飼 美和子先生


気功法研究家
1954年長野県生まれ。88年津村喬氏に出会い、気功に興味を持つ。89年関西気功協会会員となり、気功に関する活動に参加。公園気功などを中心に、誰でもできる気功法を伝える活動を行う。NHK教育テレビ「気功専科II」元インストラクター。NPO気功協会所属。著書に『自分でできる気功エクササイズ』(成美堂出版)、『きれいになる気功』(筑摩書房)がある。

その他のフィットネス&リラックスコラム

この記事を見ているひとはこんな記事も見ています

“脱力”の心地よさ 「禅的体操」で体をほぐそう! イラストで解説

私たちの体は、日頃気づかないうちにストレスや疲労を溜めこんでカチカチに硬くなっています。その体をゆるめ、自律神経の疲れをとろうというのが、樺島勝徳禅師 が提唱する「禅的体操」です。
キーワードは“脱力”。臨済宗の源となった臨済義玄のこ... 続きを読む

「おまえ、かわいいな!」と心の中で思う彼女の行動ランキング

男性の服の裾をちょっと引っ張る 寝起きに猫のような手で目をこする 寒い日にセーターの袖に手を半分隠している 動物園などで子どものようにはしゃいでいる ... 続きを読む

スカルボールをぐりぐりするだけダイエット

スカルボール
スカルボールダイエットは、整体師の先生が開発した、とげとげ付きの柔らかいボールを、顔や体の気になる部分に、ぐりぐりと押し付けるだけで、体のツボや皮膚を気持ちよく刺激してくれるので、血流が良くなったり、むくみをとってくれるの... 続きを読む

冷えて疲れた胃腸を温める!内臓をマッサージできる呼吸法

こんにちは。美姿勢インストラクターの美宅玲子です。夏が終わり、夏の疲れが出てくるころ、風邪を引いたり胃腸を壊したりしていませんか?冷たくのど越しのいい飲み物などを摂り過ぎて胃腸が停滞したり、逆にお腹を壊したりしがち。秋口になり食欲が出て... 続きを読む

バストがぐ〜んと上向きに!胸張りダイエット

胸張りダイエットでやせる理由 胸張りダイエットのやり方 胸張りダイエットで“後ろ姿美人”にもなれる お話を伺ったのは ごばん接骨院院長
碁盤一晴先生 キラキラ... 続きを読む

【動画あり】即効、巡りの良い体に!とっておき背骨エクササイズ

「冬太り」の原因は、背骨の硬さにも原因があります。年を重ねるともに硬くなる背骨。冬は寒さでますます背骨まわりの筋肉が収縮し、歪みが起きることで巡りの悪い体になっています。バレエダンサーがつくったジャイロキネシスでは、背骨を曲げたり伸ばし... 続きを読む

台湾生まれの羊の腸ダイエット

羊の腸
台湾で今注目のダイエットをご存知でしょうか?
テレビや雑誌でも特集が組まれている注目の最新ダイエットが「羊の腸ダイエット」です。
このダイエットは羊の腸から作った特別な糸を使用するという、今までのダイエット法とは全く異な... 続きを読む

全身のこりや疲れ、ストレスを解消!いつでもできる“ながら”ほぐしで心身すっきり

こんにちは。美姿勢インストラクターの美宅玲子です。運動のために時間を捻出して行うことは、ハードルが高く感じられる方もいると思います。買い物のついでにウォーキングをする、テレビを見ながら腹筋運動をするなど、“ついで”や“ながら”の方が行う... 続きを読む

自分に自信がない人はバストも小さく下向きになる

張りのあるバストは女性にとって一番のセックスポイント。自分の正面についていることから、まさに自分自身を表わす鏡といえます。「どうせ自分なんて」と卑屈になり、自信を失っている人は、自分の肩やあごで胸を覆い隠してしまって... 続きを読む

ボディメンテナンス・ダイエット1 体形チェックで太る体質か分かる

ダイエットは、健康を損なうようなものでは意味がありませんし、手軽にできる方法でなくては続きません。そこで今回から、無理なくできてより健康になれる「ボディメンテナンス・ダイエット」を紹介します。
「ボディメンテナンス」とは、体の調子を整え... 続きを読む