春のストレスや不安感やイライラをアロマで解消-オイルの使い方

春の精神的ストレス、花粉症、肌のダメージに!

まずは気に入った香りのエッセンシャルオイルを1本、手元に置いて始めてみませんか?

自然療法が自分自身の体の声を聞くきっかけに

 はるか昔から世界のさまざまな地域で、その土地でとれる植物の力や人の手などを利用した自然療法が、家庭でも一般的に行われていました。今日のように西洋医学が普及していなかった時代には、身近に手に入れやすい材料を利用して体の不調を治すことが、あたりまえのように行われてきたのです。今でもヨーロッパでは、ハーブティーやハーブのエキスなどを使う植物療法が日常的に用いられています。

 何となく体調が優れないといったときに自然療法を用いると、穏やかな作用を実感できるよい経験になります。何より自分自身の体の声を聞くことができるきっかけにもなると思います。また、周りの家族や仲間の方々へのケアを通してお互いの心が癒されたり信頼が深まったりすることは間違いありません。

 さて植物中に含まれる天然の成分には、香りを放つものがたくさんあります。それらは薬草とかハーブと呼ばれ、日常的に親しまれてきました。その香り成分をいただいて健康を保つ療法をアロマテラピー(芳香療法)といいます。今では嗅覚生理学という学問によって、香りが脳へ与える刺激がさまざまな効果をもたらすことがわかってきました。

 このシリーズでは、さまざまな分野で活用されているアロマテラピーの中から、誰でも家庭で簡単にできる利用法を紹介していきたいと思います。

 アロマテラピーを初めて利用する方は、まずは気に入った香りの精油(エッセンシャルオイル)を1本手に入れるとよいでしょう。アロマテラピー用のディフューザーがあると、お部屋に香りを漂わせることが簡単にできます。ディフューザーとは空気圧で精油を微粒子にして香りを拡散させる器具のこと。熱を加えないので精油本来の香りが楽しめます。
 ベースオイルやクリーム基材(精油を薄めるための材料)に薬草やハーブのエキスをブレンドすれば、マッサージしながら香りを楽しむことができますし、お湯を張った洗面器に精油を2~3滴落としてゆっくりと蒸気を吸入する方法もありますので試してみてください。

 今回は、春に役立つハーブとその利用法を紹介しましょう。

春に受けやすいストレス・イライラ・疲労感の解消に

 季節の変わり目は、自分でも気づかないうちにストレスを受けることがよくあります。とくに春は、新しい環境、人との出逢いの季節です。体と心のバランスを崩し、イライラしたり疲労感を感じたりしたら試してみましょう。

☆ユズのハーブクリーム
<材料>
シアバター 30g
スイートアーモンドオイル 5g
ユズの精油 2~3滴

 シアの実から採取するシアバターは、肌を保護する効果があります。スイートアーモンドオイルにユズの精油を混ぜ合わせ、そこへシアバターを加えてよく練っていきます。ユズの香りは、心を和らげ高いリラックス効果を期待できます。首の回りや手、唇のお手入れも同時にできる万能のハーブクリームです。やさしくなでるようにマッサージしてください。

☆ユズのバスソルト
<材料>
天然海塩または岩塩 20g
ユズの精油 3~4滴

 塩とユズの精油を混ぜ合わせたものをバスタイムに使います。お風呂から香るユズの香りに深いリラックス感を覚えます。体をゆっくり温めるとさらにリラックス効果が高まります。海塩や岩塩には免疫系を強くするミネラルがたっぷり含まれています。

春の定番 花粉症に

 つらい花粉症ももう一息の辛抱ですね。鼻づまりや頭痛によく効くコットンボールで乗り切りましょう。

☆ユーカリとペパーミントのコットンボール
<材料>
コットン 20g
ユーカリラジアタの精油 1~2滴
ペパーミントの精油 1~2滴

 鼻づまりや呼吸器の炎症を和らげてくれるユーカリは、ペパーミントと混ぜ合わせるとさわやかな香りが強まります。鼻づまりや頭痛にユーカリとペパーミントを同量混ぜ合わせます。丸めたコットン、またはガーゼに浸み込ませてマスクの中に入れて吸入します。ゆっくり吸ってハーと息を吐くことを5~6回繰り返します。

カサカサ肌へのダメージに

 寒さが緩み、肌全体が春に備えを始めるころから、まだ冬からのカサカサ肌が続いているところへ汗やほこりによる刺激が加わって肌荒れが目立ち始めます。そんなときには次のような試みを。

☆よもぎのバスエッセンス
<材料>
ティー用の袋
乾燥よもぎ ひとつまみ

 乾燥したよもぎは、どこの漢方専門店でも手に入ります。モモの葉があれば一緒に購入しましょう。ティー用の袋にひとつまみのよもぎを(あればモモの葉も一緒に)詰めて、水3カップ(600ml)と一緒に鍋に入れて弱火で煮て、半量になるまで煮詰めます。この液を風呂の中に入れます。よもぎ(とモモ)の懐かしい香りが広がります。よもぎとモモの葉のエッセンスの中に体をゆっくりとつけてみてください。まるでローション風呂のように肌がしっとりとしてきます。

(編集・制作 (株)法研)

【執筆】
森田 敦子先生


植物療法士、サンルイ・インターナッショナル代表取締役
1992年パリ大学所属の薬学専門校入学、生物化学、植物学、大脳生理学、フィトテラピーを学び、植物療法士資格を取得。1998年サンルイ・インターナッショナル設立。植物療法の研究活動を行いながら、天然植物の研究をベースにした応用製品開発・販売、フィトテラピー・トリートメント事業を開始。2006年植物療法専門スクール「ルボア・エコール・ド・ナチュロパシー」開設、羅漢和トリートメント&スパ「ルボア」オープン。著書に『成分表示でわかる化粧品の中身』(婦人生活社)がある。

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