歌は健康にも美容にもいい5つの理由-お腹から声を出してストレス発散

腹式呼吸と自然な発声が身につくヴォイストレーニングに人気

楽しく歌えばストレス解消。一人で歌うもよし、みんなで歌うコーラスならハモる楽しみも格別。

ヴォイストレーニングってなに?

 「ヴォイストレーニング」、「ボーカル教室」などの看板や広告を、最近よく目にするようになりました。ヴォイストレーニングとは、その人がもつ一番きれいな声を無理なく自然に出せるようにする訓練のこと。主に腹式呼吸による声や息の出し方、話し方、歌い方、リズムの取り方などを学びます。
 「それは歌手やアナウンサーなどプロの人が行うものでは?」と思われるかもしれませんね。しかし最近では普通の人にもヴォイストレーニングが人気なのです。

 普通の人がヴォイストレーニングにチャレンジする理由は、「カラオケをもっとうまく歌いたい」、「歌が苦手だから」、「スピーチやプレゼンテーションをよく通る声でやりたい」、「健康にいいから」等々、歌うことだけでなく、ビジネスや健康のためなどさまざまです。
 そこで教室の内容も、プロを目指す人を対象にしたものから、人と話す機会の多い職業の人、歌好きの人、これから歌ってみようかと思い立った人などが気軽に参加できるものまで多様になっています。

 たとえば初心者向けの教室では、まず軽い体操で体をほぐした後、腹式呼吸を使った息を流す練習、発声練習、歌のレッスンへと進みます。歌う曲は教室によって違いますが、クラシックの小品からポップス、日本のヒット曲など誰でも知っている歌いやすい曲が選ばれ、楽しみながら正しい呼吸法や発声法を身につけられるように工夫されています。

おなかから声を出して歌うことは健康にも美容にもよい!

 歌う場合に限らず、よく通る声を出すには腹式呼吸がよいとされています。腹式呼吸による発声は胸式呼吸に比べて声帯への負担が軽く、声をコントロールしやすいのです。思いっきり歌うと気持ちがいい、すっきりするなど、ストレス解消効果のあることは、カラオケなどでご経験済みでしょう。それ以外にも、正しい呼吸と発声で歌えば、健康や美容によいことがたくさんあります。

●発声が体や脳を活性化させアンチエイジング
 歌う声を出すために多くの息を取り込み流すことが体を内側から活性化させる。代謝がよくなり、細胞がいきいきと若返る。曲の音程、リズム、強弱などを考えながら歌うことで脳が刺激されボケ防止になる。

●腹式呼吸でウエストをシェイプアップ
 腹式呼吸でおなかを引っこめたりふくらませたりすることで腹筋や背筋が鍛えられ、ウエストが引き締まる、便秘が解消・改善される。酸素をたくさん取り込むから体中に酸素が行きわたり、血行が促進され、新陳代謝が活発になる。肺活量が増える。深い呼吸は気持ちを落ち着かせ、集中力を高める。

●姿勢がよくなるから腰痛、肩こり予防に
 歌うときはおなかを引き締めて背すじを伸ばすため、正しく美しい姿勢が身につく。腰痛、肩こり予防に効果がある。

●表情筋が鍛えられて表情豊かに、小顔になる
 口を大きく開け動かす訓練をくり返すことなどにより、普段はあまり使わない表情筋が鍛えられ、表情が豊かになる。小顔になり、あごから首にかけてもすっきりする。

●ポジティブ思考になって自信がつく
 話し声が大きく明るくなって、印象が明るくなる。ヴォイストレーニングを続けると、落ち着いて相手に伝わる声で話すことができ、自信がつく。コミュニケーション力がアップする。生活にはりがでる。

コーラスもまた楽しい

 一人で歌うのが好き、という人はカラオケの熱唱もいいでしょう。また、中学、高校で合唱コンクールに参加した楽しい思い出を持っている人は多いのでは? そんな人におすすめしたいのが合唱、コーラスです。
 合唱、コーラスならではの楽しみといえば、仲間と一緒に歌う楽しさ、みんなの気持ちと声が一つになって美しいハーモニーが奏でられたときの心地よさ・うれしさ、そしてなにより練習の休憩時間のおしゃべりでしょうか。「人前で歌うのはちょっと……」という人も、みんなと一緒なら大きな声で、表情豊かに歌うことができますね。

 学校を出てしまうと合唱をする機会などないと思われるかもしれませんが、PTAのコーラスや地域の合唱団、職場のサークルなど、日本には数多くのアマチュア合唱団があります。ご近所の知り合い同士で始めて仲間を増やしているグループも多く、たくさんの人がコーラスを楽しんでいます。たいていは経験がなくても、譜面が読めなくても受け入れてくれます。身近なところに気軽に参加できる合唱団があるはずですから、興味のある方は探してみてはいかがでしょうか?

 また日本では、師走といえば「第九」といわれるくらい、毎年12月になるとベートーベンの「交響曲第9番」(第4楽章で独唱と合唱が加わる)のコンサートが盛んに開かれます。アマチュアの人が第九を歌う臨時の合唱団もたくさんあって人気を集めています。「サントリー1万人の第九」、「国技館5,000人の第九」、「第九ひろしま」など、千数百人から1万人といった規模で歌うイベントもあり、初めての人でも数カ月のレッスンを受けると歌えるようになります。大編成のオーケストラをバックに大人数で歌う第九は、また格別のようです。

 一人から大勢まで、あなたも歌ってストレスを解消し、健康美人になりませんか?


(編集・制作 (株)法研)

【監修】
山本 純子先生


ヴォイストレーナー・合唱指揮者
国立音楽大学声楽科卒業。同大学院ドイツリート科に学ぶ。声楽をG.ヒッシュ、西内静の各氏に、合唱・指揮法を大谷研二氏に師事。メゾ・ソプラノ歌手としてアンサンブル演奏を中心にコンサート活動を行う傍ら、指揮者・ヴォイストレーナーとして合唱指導に当たる。また《読売文化センター恵比寿》にて人気講座「気軽にヴォイストレーニング」教室を開講中。

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