鳥肌が立つのはなぜ? なんで鳥肌って呼ぶの? 鳥肌のメカニズム

寒いとき、怖いときなどに無意識にできるブツブツ

毛穴を閉じて熱の放散を防ぎ、体毛を立てて空気の層を作り保温。もともと皮膚に備わっている体を守る機能

立毛筋が収縮、体毛が立って皮膚も盛り上がる

 急な寒さや恐怖に見舞われたとき、腕などに生じる肌のブツブツ。羽毛をむしり取った後の鳥の肌に似ています。

 私たちの肌にも体毛が生えており、その1本1本の根元には立毛筋(りつもうきん)という筋肉が付いています。立毛筋は交感神経の支配を受けていて、寒さや恐怖などの刺激を受けると交感神経が緊張するので、立毛筋は自分の意思とは関係なしに反射的に収縮、毛穴は閉じられ、肌に沿って斜めに生えていた体毛が立ち上がります。同時に毛穴の周囲の皮膚が持ち上がるので、鳥の肌のようにブツブツ状態になるのです。

寒冷刺激、恐怖心、感覚刺激などで現れる

 交感神経を緊張させるのは、先に挙げた寒冷刺激や恐怖、さらには感覚刺激といったことが考えられます。

 急に強い寒冷刺激を受けると交感神経が緊張、立毛筋が無意識のうちに収縮して毛穴を閉じ、体の熱が外に放散するのを防ぎます。この立毛筋の収縮は人間に限った現象ではなく、体毛のある動物(哺乳類)や羽毛のある鳥などでみられます。
 特に体毛や羽毛が発達している動物や鳥では、それらが立ち上がることで皮膚の周りの空間に空気の層ができ、保温の効果を高めます。進化して体毛がきわめて少なくなった人間には、この保温効果は望めそうにありませんが。

 一方、強い恐怖を感じる場面に出くわしたときにも立毛筋が収縮して体毛が立ち上がり、鳥肌が現れます。鳥肌がよく見られるのは腕のほかに脚など体毛がよく生えている部位ですが、体毛は全身に生えています。「全身に冷や水を浴びせられたようにゾッとした」とか「総毛立(そうけだ)った」などと言う場合が全身鳥肌状態になることを表しています。
 ただし、顔には鳥肌が見られません。これは人間の進化の過程で顔の体毛が退化し立毛筋も退化しているので、実際は鳥肌が立つのだけれど目立たないだけ、といわれています。

 恐怖に対する立毛筋の反応は、外的に襲われそうなときに鳥や小動物にもよく見られる現象です。これは体毛を立ち上がらせることで自分の体を大きく見せ、敵を威嚇(いかく)しているのだと考えられています。

 感覚刺激による立毛筋反応とは、例えばこんな場合です。トイレで用を足したくてギリギリまで我慢しながら公衆トイレの人の列に並んでいるけれど、なかなか順番が回ってこないようなとき。あるいは面接試験を前にしてひどく緊張し、武者震いをしたようなとき。このような場合にも鳥肌が立つことがあります。

感動を表す表現としても一般化

 以上ご紹介したような鳥肌が立つ現象は決して病的なものではなく、もともと皮膚に備わっている体を守る機能が正常に働いている証拠といえます。ちなみに、体を守る働きとは関係なさそうな、非常に感動したときにも「鳥肌が立つ」という表現が使われることもあります。例えば、スポーツの国際試合で日本人選手が大活躍したときとか、コンサートで素晴らしい演奏を聴かされたときとか。

 このような場面で「鳥肌が立つ」と表現することに対して一部では、「誤った使い方ではないのか」という異論があったようです。もともとの使われ方からすると確かにおかしいことになりそうですが、現実には感動の場面で「鳥肌が立った」と表現されても違和感を持つ人は少ないかもしれません。そんなことから、以前は感動表現として取り上げていなかったいくつかの国語辞典で、今では1つの用法として紹介するようになっています。

 言葉は時代とともに使われ方が変化していくものですから、感動したときに「鳥肌が立った」と表現する用法は、もはや一般に認められていると考えてよさそうです。でも、すごく感動した場面で本当に鳥肌が立つかどうか、皆さんも一度確認してみてはいかがでしょう。

(編集・制作 (株)法研)

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