爪の色や形で健康セルフチェック
爪は体の健康状態をあらわすバロメーター
健康な爪は光沢のあるピンク色。気になる変化が爪にあらわれた時は放置しないで医師に相談を
(2008年04月22日)
爪のお手入れ時は健康チェックも習慣に
爪のおしゃれというと、以前はマニキュアを塗ることが普通でしたが、今では凝ったペイントを施すことはもちろん、ラインストーンなど立体的なパーツで飾ったり、自分の爪に合わせて合成樹脂で人工爪をつくるなど、多様なネイルアートを楽しめるようになっています。しかし、その反面、新たな爪のトラブルも生まれているようです。
マニキュアを頻繁に塗り直すことで爪が変色したり、除光液の成分アセトンで爪が乾燥して爪の先がはがれるといったトラブルは以前からありました。これに加え、人工爪の素材や接着剤などへのアレルギーで起こる接触性皮膚炎や、人工爪の下で緑膿菌が繁殖するなど、思わぬトラブルも起こっています。
爪につける人工物が多ければ、爪のケアにもそれなりの配慮が必要です。トラブルを避けるために、毎日爪の状態をよく観察し、少しでも異常を感じたら爪を元の状態に戻すことです。そもそも爪を美しくみせるためには、ネイルアートの前に爪の健康が欠かせません。お手入れ時には爪の健康チェックを習慣づけましょう。
爪に気を配ることは、体調チェックや病気の早期発見につながります。「爪は健康のバロメーター」といわれるように、爪の色や形には、その時々の体調や病気の兆候があらわれるからです。
こんな爪の変化があったら病気かも
爪の色や形の変化には、老化現象による爪のタテ線や、過去の体調不良を示す爪のヨコ溝のように、心配がいらないものもあります。ここでは、特に気をつけたい爪の異常を紹介します。爪にあらわれた変化が1〜2本の指であれば爪や皮膚の異常であると思われますが、すべての指であれば全身にかかわる不調や病気の可能性があります。

このほか、爪の先が白くなって層状にはがれる二枚爪は、除光液による爪の乾燥や、貧血による爪の栄養不足の影響が考えられ、爪が平らになる扁平爪は、貧血や甲状腺の病気がある場合があります。また、爪が分厚く黄色くなるときは、爪水虫、リンパ浮腫、リウマチの治療薬などが原因であることがあります。
原因に応じてケアや治療を
爪の変化が心配のないものかどうかわからないときは、皮膚科を受診しましょう。体の病気の疑いがあるときは内科でもよいでしょう。特にばち指や黒い爪のように重大な病気の兆候があらわれたら、放置せずに医師の診断を受けることが大切です。
また、健康な爪を育てるために次のようなことに気をつけましょう。
●栄養バランスのよい食事で丈夫な爪に
爪の主成分であるたんぱく質、爪を丈夫にするビタミン類、鉄分や亜鉛などのミネラルなどは特に不足しないように気をつけて。
●爪の乾燥を防ぐ
除光液をよく使う人、水仕事をする人は特に爪の乾燥には気をつけたい。オイルやクリームで油分や水分を補うとよい。手の血行をよくするマッサージも爪に効果的。
●爪切りではなく、専用の爪やすりを使う
爪切りは爪に衝撃を与えて二枚爪の原因になりやすく、深爪のおそれも。
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東 禹彦(ひがし のぶひこ)先生
東皮フ科医院院長
昭和37年大阪市立大学医学部卒業。関西医科大学皮膚科助教授、市立堺病院皮膚科部長、同病院副院長を経て、平成14年東皮フ科医院開業。医学博士。日本皮膚科学会認定専門医、日本アレルギー学会認定専門医。著書に『爪は病気の警報機 毎日一回、「じっと手を見る」健康診断』(祥伝社)、『爪―基礎から臨床まで』(金原出版)など。
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