何をどれくらい備蓄すればいいの?

巨大地震など大規模災害の場合、家庭備蓄の目安は1週間分

水は1人21リットル、カセットコンロは必需品、普段食べている常温保存可能な食品を多めに買い置きして

水・食料などの家庭備蓄の目安は1週間分

 東日本大震災以来、日本では地震や火山活動が活発化しているといわれます。実際、小さいものを含めれば毎日のようにどこかで地震が起こっていますし、御嶽山や箱根山、口永良部島、浅間山、桜島など、火山活動の活発化や噴火が相次いでいます。
 このような土地に住む私たちは、いつどこで被災してもおかしくないでしょう。

 大規模な災害で被災したとき、公的支援はすぐには届きません。特に近い将来発生が予測される首都直下地震や南海トラフト地震などの巨大地震では、広い地域に甚大な被害が及ぶ可能性があり、支援到着まで相当の困難が予想されます。
 そこで国は、家庭で必要な水・食料、乾電池、カセットコンロ、簡易トイレなどの備蓄について、従来目安としていた3日分から、「最低でも3日分、可能な限り1週間分程度」確保するよう呼びかけています。

 でも、1週間分の備蓄と聞いて途方に暮れる人もいるのではないでしょうか?

水は3人家族で63リットル必要。初日は冷蔵庫の食品も活用

 ライフライン(電気、ガス、水道)が停止した自宅で、買い物はできず支援もなしで1週間持ちこたえるには、どのようなものをどれだけ備蓄しておけばよいのでしょうか。ここでは飲食料に絞ってみていきましょう。

 まず、水は飲料水と調理に使う水で1人1日当たり3リットルが必要とされます(調理といっても口に入る分だけ。湯煎に使う水、野菜や食器を洗う水は別)。1人1週間で21リットル、3人家族なら21×3=63リットル必要。これは2リットルのペットボトル6本入りの箱5ケース+1.5本分です。

 そして食料ですが、初日(~数日)は炊飯器の中のごはんや買い置きのパン、冷蔵庫や冷凍庫の食べ物が利用できそうです。卵や牛乳、豆腐などの冷蔵品から食べ、冷凍庫の肉や魚が解けたら加熱して食べられます。ただし、災害時におなかをこわしては大変ですから、危ないかもと思ったら捨てましょう。
 ちなみに、冷凍庫の製氷器の氷は、解ければ飲料水になります。また、クーラーボックスは冷凍食品の保存に使えます。冷凍庫には保冷剤を多めに入れておくとよいでしょう。

普段から食べている常温保存可能な食品をローリングストック方式で

 さて備蓄食料=乾パンやアルファ米など長期保存が可能な特別なものと限定してしまうと、相当量買わなくてはならず費用がかさみますし、収納場所も必要です。また、普段食べないのでいざというとき賞味期限が切れていたということにも。賞味期限内でも、1週間こればかり食べるのは難しそうですね。

 乾パンなどそのまま食べられる非常食は、水も火も使えないときのために一定量は必要です。それ以外は、普段食べている食品のうち常温保存ができ、温めるなど簡単な調理で食べられるものを多めに備えておくと、非常時にも役立ちます。

 現在推奨されているのが、普段食べているものをベースに多めに買い、使ったら補充する「ローリングストック法」。これなら自然に新しいものがストックできるうえ、非常時でも食べ慣れたものや好きな物を食べることができ、心身のストレス軽減にも役立ちます。

 そして調理に欠かせないカセットコンロは、万一の故障を考えると2台欲しいところです。カセットボンベ1本で約60分使用が可能で、15~20本の備蓄がすすめられています。

主食用とおかず用を中心に、野菜ジュースや甘いものも

 備蓄する食品は、主食とおかず、調味料、菓子、嗜好飲料などを揃えるとよいでしょう。

 たとえば、主食用には精米や無洗米、レトルトご飯やおかゆ、真空パックのもち、小麦粉、乾麺(そば、うどん、そうめん、パスタなど。なるべくゆで時間の短いものを)、インスタント麺やカップ麺、シリアルなど。

 1日3食として1週間で1人21食。そのうち15食分ご飯を食べるとすると、たとえばアルファ米1食(1パック)とレトルトご飯かおかゆ4食(4パック)、精米(大人1食分約75g)10食で750g。これに家族の人数をかけたものが1週間の必要量になります。乾麺なら1食分約100gで計算しましょう。(農林水産省「緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド」(http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/gaido-kinkyu.html)参照)

 おかず用には、肉、魚介類、豆、野菜などの缶詰や瓶詰、レトルト食品(カレーなどの惣菜やパスタ用ソースなど)、インスタントのみそ汁やスープ、充填豆腐、根菜類(じゃがいも、玉ねぎ、にんじんなど)、乾物(切り干し大根、干ししいたけ、ひじき、のり、乾燥わかめ、桜えび、煮干しなど)、ロングライフ牛乳、基本調味料、梅干しなど。

 野菜や果物はどうしても不足するので、野菜ジュースや果汁のジュース、果物の缶詰なども買い置きしておくとよいでしょう。チョコレートやようかんなどの甘いものも忘れずに。

 家では乾物など食べないという人も、この機会に日常の食事に取りいれてはいかがでしょうか。レトルト食品や缶詰は食べる日をカレンダーにチェックするなどして、賞味期限切れにならないようにしましょう。

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(編集・制作 (株)法研)