アイメイクでドライアイに?

目の縁ギリギリメイクやまつ毛エクステで目のトラブル多発!

目元のおしゃれが招く危険を知って十分な注意を! ギリギリメイクは避け、まつ毛エクステは信頼できる店で

「でか目」メイクの流行で目のトラブル多発

 10月10日は目の愛護デーです。2000年代に入るころから十数年、若い女性の間で人気のメイクは、目を大きくパッチリ見せる「目ぢから」メイクとか「デカ目」メイクなどと呼ばれるもの。
 アイラインははっきり、アイシャドーやマスカラをたっぷり使ってお人形のように。さらに、まつ毛エクステンション(以下、まつ毛エクステ)やまつ毛パーマなどの手法も駆使して目元をより華やかに見せるのが特徴です。

 しかしそれに伴う目のトラブルも多発しており、国民生活センターではアイメイクやまつ毛エクステなどによる目のトラブル例を公表し注意を呼びかけています。
 目元のおしゃれが思わぬ危険を招くこともあることを知っておきましょう。

目の縁ギリギリ、粘膜にかかるようなメイクは危険

 目元は皮膚が薄くとてもデリケート。そしてそれ以上に敏感で感染症にもかかりやすいのが目です。そんな目の周りに異物である化粧品を塗るアイメイクは、たとえ慎重に行ったとしてもトラブルと全く無縁というわけにはいきません。

 特に「デカ目」メイクでは、アイラインやアイシャドーはまつ毛の内側から入れ、マスカラはまつ毛の根元からつけるなど、目の際の粘膜にかかるようなメイクもみられます。
 このような目の縁ギリギリのメイクは化粧品が目に入りやすく、角膜を傷つける原因になります。また、まつ毛の内側にはマイボーム腺といって目を保護する脂を出す分泌腺があり、ここが化粧品で塞がれると、ドライアイやものもらいなどを起こしやすくなります。

 少しでも目の負担を少なくするために、アイラインやアイシャドーはまつ毛の外側に入れ、マスカラはまつ毛の根元からつけないなど、目の縁ギリギリメイクを避けることが大切です。

若い女性に人気のまつ毛エクステで4人に1人がトラブルを経験!

 一方まつ毛エクステは、自分のまつ毛の1本1本に人工毛をつけて、まつ毛を長く濃く見せるメイク手法。施術者が専用の接着剤を用いて、まぶたから1~2ミリほどの位置に人口毛を貼りつけます。つけまつ毛よりも自然に見えるうえ、一度の施術で3~4週間もつことから、若い女性に人気です。

 しかし、2015年3月に国民生活センターが行ったまつ毛エクステによる健康被害調査によると、過去1年間に施術を受けた女性1,000人のうち、4人に1人が目や目の周辺にトラブルを経験。なかでも多かったのは「目の痛みや異物感」、「目やまぶたのかゆみ」、「目の充血」で、次いで「まぶたのはれや湿疹、かぶれ」、「目の乾燥」、「まつ毛が抜けた」などでした。

 トラブルの一因として、人口毛をつける接着剤の影響が考えられますが、まつ毛エクステ用の接着剤の成分や表示には法的な規制がありません。そこで国民生活センターが調査したところ、アレルギー性皮膚炎を起こす危険性や眼刺激性のある成分が配合されていたり、成分表示の全くないものがあることがわかりました。
 接着剤は直接皮膚につけなくても、まばたきや洗顔、汗などで目や目元に影響を及ぼすことがあります。

まつ毛エクステを受けるなら信頼できる店で

 まつ毛エクステは美容法上、保健所に美容所(美容院・美容室)として届け出された施設で、美容師の資格を持った者でなければ施術できないことになっています。
 しかし、施術中接着剤が目に入ったり、取りつけた人工毛が目やまぶたに刺さったなど、施術者の知識や技術の不足が原因とみられるトラブルも多くみられます。

 施術を受けるなら、美容法上問題がないことはもちろん、施術者がしっかりした知識や技術を持っているか、店は衛生管理が行き届いているか、健康被害のリスクやトラブル発生時の対処方法について十分な説明があるか、よく確認してから受けるようにしましょう。

異常を感じたらすぐに受診を

 目元や目に少しでも異常を感じたら、すぐに皮膚科や眼科を受診することが大切です。たとえ小さな傷でも、そこから細菌などに感染して視力障害を招く危険もあります。目の縁ギリギリのメイクやまつ毛エクステなどをしているときは、必ずそのことを医師に伝えましょう。

【参考】国民生活センター「後を絶たない、まつ毛エクステンションの危害」(http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20150604_1.html)、「くらしの危険326 後を絶たない、まつ毛エクステンションの危害」(http://www.kokusen.go.jp/kiken/pdf/326dl_kiken.pdf)、「くらしの危険286 アイメイクによる眼の障害に注意」(http://www.kokusen.go.jp/kiken/pdf/286dl_kiken.pdf

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(編集・制作 (株)法研)

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