水虫の正しい知識 Part1-完治しずらい爪水虫、手にも水虫?

秋、冬だからといって安心できない爪の水虫

水虫というと高温多湿の夏に多い病気で寒い冬場には関係ない病気、と思っていたらおお間違い。爪(つめ)水虫(みずむし)という病気は、季節を選びません。

爪水虫という病気があるのをご存知ですか?

 水虫というと高温多湿の夏に多い病気で寒い冬場には関係ない病気、と思っている方がいらっしゃるとしたら、それは大きな間違いです。足の裏や足の指の間にできる水虫の原因である白癬菌(はくせんきん)と呼ばれる真菌(しんきん)<カビ>が爪に侵入して起こる爪水虫(正式には爪白癬)という病気は、季節を選びません。発症部位は足の親指の爪が多く、爪が白く濁ったり、変形したり、時には爪がぼろぼろと欠けてきたりします。かゆみなどの自覚症状がないため、爪が欠けてきて靴を履くときなどに痛みを感じてはじめて気がつくという人が少なくありません。わが国では、爪水虫にかかっている人がおよそ1200万人(約10人に1人)いると言われています。

なぜ爪水虫が起こるの?

 白癬菌はどのようにして爪の中に浸入するのでしょうか。私たちの皮膚の表面は1枚の膜で覆われています。しかし単なる膜ではなく、複雑な構造と働きを持つ最大の器官でもあります。その最上層はケラチンというたんぱく質を主成分とする角質層(かくしつそう)からできていて白癬菌はこのケラチンが大好物なのです。ちなみに爪や毛の主成分もケラチンです。足の裏についた白癬菌は、24時間以上かけて角質層の中に浸入します。いったん角質層のなかに入り込んだ白癬菌は大好物のケラチンを食べながら増殖していきます。その際私たちが感じる症状がかゆみや水ぶくれです。足の水虫(足白癬)にたくさんいる白癬菌は、時として爪に浸入します。これが爪水虫です。

足だけでなく手にも水虫

爪水虫は足だけではありません。確かに、足の爪水虫は患者全体の90~95パーセントを占めていますが、手の爪にも爪水虫はできます。爪が白く濁ってきたら要注意。爪が白く濁ってくるのは、増殖した白癬菌のために爪が破壊され、中に空気が入り込むためです。時には爪の厚みが増し、ぼろぼろと欠け落ちたりもします。爪水虫は爪の先端から始まることが多く、次第に爪全体が広がります。また、黄褐色、茶褐色になることもあります。また、白癬菌と同じカビの仲間のカンジダ菌でも、爪水虫と同じような症状が見られます。

繰り返す水虫の原因は爪水虫

 何十年と水虫に悩んでいて、「水虫は頑固な病気」「もう一生治らないのではないか」、と思っている人が少なくないと聞きます。そんなことはありません。正しい治療をすれば水虫は必ず治る病気です。足の水虫を市販の外用薬で完治させたと思い込んで安心していると再発する、ということがよくあります。これは爪水虫が原因なのです。爪水虫がやっかいなのは、爪が白癬菌のたまり場になってしまっているからです。爪水虫をきちんと治さない限り、ここから再び悪の”白癬菌軍団”が足のあちこちに出没して悪さをし始めます。長年水虫でお悩みの方は、ぜひ一度皮膚科専門医を受診されることをおすすめします。 



(資料提供)ヤンセンファーマ株式会社

監修 楠俊雄


医療法人社団 清仁会 哲学堂くすのき皮膚科

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