パソコン疲れのVDT症候群を予防するには? 改善のポイント

ちょっとした工夫でVDT症候群を防ごう!

VDT症候群にならないために、早めの対策でかしこく予防しましょう。

まずは、パソコン作業環境を整えよう

 パソコン作業をしながら、「目が疲れた」「肩がこった」「背中が痛い」などともらしているあなたのために、「VDT(ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル)症候群」を防ぐためのポイントを紹介しましょう。それにはまず、パソコン作業環境を整えることから始まります。

●光環境の整備
・できるだけ室内の明暗の差をなくし、照明や窓からの光がまぶしくないようにする。
・ディスプレイ(画面)と、資料やキーボードなど周辺の明るさの差を小さくする。
・ディスプレイに日光や照明が反射しないようにする。必要があれば窓にブラインドやカーテンをつける。

●音環境の整備
・VDT機器、周辺機器からの騒音があるときは減らす対策をとる。

●空気環境の整備
・エアコンからの送風が、直接体や目に当たらないように調整する。
・室内を適度な温度に保つ。加湿器などで湿度の調整をする。
・VDT機器からの発熱と気流に配慮する。

ドライアイは、早めの対策が肝心

 ディスプレイを凝視することにより、まばたきの回数が減ると、目の表面が乾いた状態になり「ドライアイ」になりやすくなります。ドライアイになると、目がショボショボしたりゴロゴロしたり、充血したりします。目が乾いたなと思ったら、早めの対策で予防しましょう。

●パソコン作業中は意識的に目を動かしたり、まばたきをする。
●休憩を入れ、窓の外などを見て目を休める。
●視線が上向きだと目が見開いた状態になって涙が蒸発しやすいので、ディスプレイは視線が下向きになるように設定する。
●エアコンの風が直接顔に当たらないように調節する。
●目薬などを定期的に点眼する。
●温かい蒸しタオルを使って温湿布する。夏場は冷たいタオルとの併用もおすすめ。

正しい姿勢で体のこり・痛みを予防

 首・肩・腰・腕のこりや痛みを予防するためには、適正な姿勢でVDT作業することがとても大切です。適正な姿勢とは、まず背筋を伸ばして、腰の部分が直角になるように、いす深く座ります。そして次の点を心がけましょう。

目:ディスプレイから40~50cm離す。視線が下向きになるようにディスプレイを配置する。
首:首を曲げて前傾しないようにする。肩や腕は力を抜く。
腕:両腕ともほぼ水平を保つ。
背中:背は曲げず、いすの背もたれにつける。
脚:足裏が安定して床に着くようにいすの高さを調節する。脚は組まない。

らくらくアイデアでパソコン作業をより快適に

 身近にあるものを上手に利用したり、ちょっと工夫することで、心身の疲れを軽減し、パソコン作業をより快適なものにすることができます。




 パソコン作業では、1時間に1回は休みましょう。お茶を入れたり、コピーをとりにいったり、ちょっと歩くだけでも疲れがとれ、気分転換することができます。座ったまま簡単にできるストレッチも効果的。たとえば背伸び、首回しや肩回しで首、肩、腕、背中の疲れやこりをとる、腕ふりで腕や手指のこりやだるさをとる、足首曲げ伸ばしで足の疲れやだるさをとるなど、手軽にリフレッシュできます。

 また、心身の不快感や異常を解消できないときは、できるだけ早く専門医師の診察・検査を受けて、早期治療を行いましょう。

(「パソコン作業 快適トラの巻」城内 博 監修、法研より)

【監修】
城内 博先生


日本大学大学院理工学研究科 医療・福祉工学専攻 教授
早稲田大学大学院理工学研究科(応用化学修士)および秋田大学医学部卒業後、労働省産業医学総合研究所で17年間職業病について研究。2002年4月から現職。専門は人間工学(腰痛対策、VDT作業の健康障害防止など)、電磁場の生体影響、化学物質管理など。腰痛治療器(プロテック)や介護用マット(メディマット)を共同開発。国連「化学品の分類および表示に関する世界調和システム(GHS)」委員会委員など。

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