口内炎の3つのタイプ-口内炎だと思ったらがんだった3つのケース

長引く口内炎には、意外な病気がひそんでいることも

最も多いアフタ性口内炎は原因不明。大きくなったり、なかなか治らないときは受診を

口内炎には大きく3つのタイプ

 口の中の小さなできもの「口内炎」。たとえ小さくても、舌で触れたり、食事をするたびに痛んで、とても気になりますね。
 口内炎は口の中の粘膜に起こる炎症の総称で、舌や唇、歯ぐき、頬の内側など、さまざまな場所にできます。原因もいろいろですが、代表的なものは次の3つです。

●アフタ性口内炎
 最も多くみられる口内炎です。表面が白っぽく周りが赤い円形の潰瘍(かいよう)が1~数個できて痛みます。10日から2週間ほどで自然に治りますが、再発することも少なくありません。
 原因ははっきりわかっていませんが、疲労やストレス、睡眠不足、口内の不衛生、ビタミンや鉄分の不足などが影響しているのではないかと考えられています。

●ウイルス性口内炎
 ウイルス感染によるもので、「単純ヘルペスウイルス」による口唇ヘルペスが多くみられます。くちびるや口内に小さな水ぶくれができ、強い痛みや発熱が見られることもあります。再発をくり返すのが特徴です。

●カタル性口内炎
 熱いものを口にしてやけどしたり、入れ歯や歯列矯正器具が当たったり、頬の内側を噛んでしまったときなどの物理的な刺激で生じます。粘膜が白くなったり、赤く腫れて痛みます。

【関連コラム】口内炎は「疲れ」のサイン

 このほか、カンジダ菌の増殖による口内炎や、梅毒など性感染症による口内炎もあります。

口内炎だと思っていたら、「がん」や全身性の病気の場合も

 また、口内炎だと思って放っておいたら別の病気だった、実は「がん」だったというケースもあります。特に次に挙げる病気は口内炎と間違えやすいので注意が必要です。

●口腔がん
 口腔(口の中)にできるがんで、症状は口の中の痛みや違和感、しこりや腫れ、出血などです。初期には痛みも軽度で口内炎や歯肉炎と間違えられることがあります。

●白板症
 口の中の粘膜の一部が白く変化して、小さいものは口内炎と区別がつかないことがあります。次第に大きくなり、がん化することもあります。

●ベーチェット病
 免疫の異常による全身性の病気です。口の中の粘膜に潰瘍ができ、アフタ性口内炎とほとんど見分けがつきません。目や陰部、皮膚などにも症状が起こります。

 口内炎の場合は、硬くなったり大きくなることはほとんどありません。しこりや厚みを感じたり、大きくなったり、ひと月も治らないような場合は、かかりつけ医や耳鼻咽喉科などを受診することをおすすめします。

口の中を清潔にして疲れをためない。喫煙は口内炎と口腔がん共通の原因に

 口内炎ができているときは、刺激のある食べものは避け、うがい薬などで口の中を清潔に保つことが大切です。
 治療は、原因によってビタミン剤や抗ウイルス薬、抗菌薬、ステロイド剤などが用いられます。外用薬では、口の中に塗る軟膏だけでなく、貼るタイプのパッチもあります。

 口内炎ができやすい人は、食生活に気をつけ、過労を避けてストレスをためない、うがいや歯磨きで口の中を清潔に保つなど、生活上の注意が必要です。タバコは口腔粘膜に刺激を与え、口内炎だけでなく口腔がんや食道がんの原因にもなるため、喫煙者は禁煙しましょう。
 歯の噛み合わせや入れ歯の不具合がある場合も、口の中を傷つけて口内炎ができやすく、刺激を繰り返すことで口腔がんの原因になることもあるため、歯科で調整しておくことが大切です。

(編集・制作 (株)法研)

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