セルフイメージと自分自身は一致してる? ギャップがあると疲れる訳

自分の本来の姿とは?

 

「セルフイメージ(Self-image)」ということばを聞いたことがあるでしょうか。アメリカの心理学者Carl Rogersによると、「セルフイメージ」とは「自分が考える自分」、「自分が思っている自分」という意味です。「自分をどのように見ているか」は、生まれつきの考えではなく、自分が体験したことやその捉え方によって作られる、と述べています。また、Rogersは、「セルフイメージ」という概念が形成される素になるものとして、子供の頃の体験と人からの評価の2点を挙げています。

子供の頃によく言われることとして、「お兄ちゃんだから我慢しなさい」、「お姉ちゃんだからしっかりしないといけないのよ」といった親や親戚などからのことばがあります。これは何気なく周りの大人から発せられることばですが、繰り返し聞く子供は、強いメッセージとして受け取ります。上記だけではなく、子供によってはジェンダーロール(「男だから・・・」、「女だから・・・」)や家族の中での役割(「お兄ちゃんはしっかりしているから・・」、「お姉ちゃんは頭がいいから・・・」)などに関したメッセージを成長するまでにたくさん受け取ります。これらは、ネガティブなものやポジティブなもの様々で、このようなメッセージが「セルフイメージ」を形成する要素となっていきます。

例えば、「長男だから我慢しないといけない」というメッセージで育ってきたAさんのセルフイメージは「我慢する自分」であり、我慢することが日常となっていきます。Aさんは、社会生活を送っていく上で色々なことを我慢してきました。我慢が相当積み重ねられ、いよいよ我慢できなくなった時、気づいたら、会社の同僚に「もう我慢できない」と弱音を吐いていました。そこで、Aさんは今まで保ってきたセルフイメージ(=「我慢する自分」)に疑問を持ち、混乱し、不安になり、そんな自分を受け入れられなくなりました。

上記の例は、Aさんがずっと思ってきたセルフイメージ(「我慢する自分」)とAさんが感じている状態(「我慢できなくなった自分」)にギャップがあり、自分を受け入れられなくなった状態です。「我慢している自分」しか知らなかったAさんにとって、「我慢できない自分」というのは存在していなかったのです。

Rogersは、セルフイメージと自分が体験していることにギャップがあると、自己価値を見出すことが難しく、セルフイメージと自分が体験していることが近い(又は一致している)状態が精神的に健康であると言っています。

さて、みなさんのセルフイメージはどのようなものでしょうか。自分の本来の姿であるか、それとも周りの評価によって作り上げられたものであるかを考えてみましょう。もし、セルフイメージと一致しないものを自分の中から感じたとしたら、その時は否定せず自分を見つめなおす機会としてみませんか?

【執筆】
ピースマインド・イープ


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