自律神経の働きとは-手軽にできる自律神経の整え方3つ

自律神経を整えて、ニュートラルな状態へ

 

暑さも一段落し、秋の虫の音も聞こえる時期になりました。皆さん、今年はどんな夏を過ごされましたか?

季節の変わり目であるこの時期、体調を崩す方も少なくありません。今回は、心身をリセットし、ニュートラルな状態に戻す方法を、自律神経をヒントに考えてみましょう。

自律神経とは

自律神経とは、自分の意思とは関係なく体の機能を調整している神経で、交感神経と副交感神経から成り立っています。交感神経は、血圧や心拍数を上げ、心や体をより活動しやすい状態、いわゆる「攻めモード」に導きます。人前で話す前に胸がドキドキしたり、カッとして顔が赤くなったことはありませんか?これらは交感神経が活性化しているしるしです。ビジネスや人間関係など、とかく緊張やプレッシャーの多い現代人は、交感神経がより強く働く傾向にあると言えそうです。
一方副交感神経は、体をリラックスさせ、休息させる方向に働く、いわゆる「癒しモード」の神経です。副交感神経が働くと、脈拍はゆっくりとなり、血圧は下がります。

本来は、私たちが意識をしなくても、日中は交感神経が、夜間は副交感神経が自動的により強く働き、心身のバランスを保っています。しかし、生活リズムが乱れたり、精神的に不安定な状態が続くと、このバランスが崩れ、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなります。つまり、仕事中など「攻めモード」になるべき時に「癒しモード」が働いてしまい、仕事に集中できない、気力が出ないなどの不調が現れたり、逆に、「癒しモード」になるべき就寝時間に「攻めモード」が働いてしまい、眠れない、眠ってもすぐに目が覚めてしまうなどの不調が現れてきます。他にも、頭痛や耳鳴り、動悸、のぼせ、冷や汗、不安感、イライラなども自律神経のバランスが崩れている時に出やすい症状と言われています。

自律神経のバランスが崩れるとき

自律神経は、様々な要因でバランスを崩します。長時間の仕事やパソコン作業、睡眠不足、過度な緊張感などの日常生活のストレスや生活リズムの乱れ、騒音や温度差の激しい環境なども要因となり得ます。考え方や体質、過去のトラウマなどが原因となり、偏った自律神経のバランスがパターン化している方もいらっしゃいます。

自宅でできる、自律神経の整え方

自宅で気軽にできる、自律神経の整え方をいくつかご紹介します。

●ゆっくりとバスタブに浸かる
夏とはいえ、クーラーや冷たい飲み物で体は冷えています。シャワーだけで済まさず、1日の終わりにゆっくりとバスタブにつかりましょう。お好みのアロマオイルやバスソルトなどを加えると、リラックス効果が高まり、副交感神経が働きやすくなります。

●足上げをして脳の緊張をとく
床に仰向けに寝て、椅子や台、ベッドなどにかかとを乗せて足を伸ばします。うまく循環できていなかった血液が全身に巡りだし、脳の緊張がとけていきます。

●エクササイズをする
ストレッチやウォーキング、ヨガなど、ご自分に合ったエクササイズを生活に取り入れてみましょう。抹消神経の血流がよくなります。

負担がかかっていたとしても、体は何とかバランスを保とうと試みます。不調のサインが現れるのは、そういった体の努力が力尽きた時ともいえ、何らかの無理のある生活習慣が一定期間続いていた結果とも考えられます。不調を体からのメッセージととらえ、睡眠や食事、仕事へのスタンスや人間関係、余暇の過ごし方など、生活全般を見直すことも効果的と言えそうです。

心身をリセットし、今年の残り4ヶ月を実り多い時間にしていきましょう。


参考文献:寺門琢己『骨盤教室』幻冬舎、2005年

【執筆】
ピースマインド・イープ 若尾秀美


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