批判を恐れない人になるには-批判の対象と自分自身を一緒にしない

打たれ強くなるために

 

あなたは最近、人に叱られたり批判されたりしたことがありますか?また、そういった際、どのように反応しますか?強い批判に直面しても平静を保てる人もいれば、職場でちょっと上司に注意されただけで傷ついてしまう人もいます。この違いは一体何でしょう?
誰でも批判されればいい気分はしません。思いがけず批判され、そのことで実は目をそらしていた自分の欠点が浮き彫りになったとしたら、なおさらです。しかし、対処の仕方を覚えれば、批判は必ずしも怖いものや嫌なものではなく、自分が成長するチャンスであり、よりよい人間関係に繋がるきっかけとなります。

批判に対する反応

批判されたとき、私達は即座に下記の3つの反応のいずれかを選ぶと言われています。
1「自分はダメだ」反応・・自動的にその批判は正しいと思い、自分は「価値のない人間」とレッテル貼りをし、不安や落ち込みに襲われる。
2「相手の方が悪い」反応・・その批判を認めることは自分の無価値を認めることになると思い、過ちを認めようとせず、自分を守ろうとする。攻撃は最大の防御なりと、相手に批判を投げ返す。怒りの感情が起こる。
3「勉強するよい機会だ」反応・・その批判が事実かどうか?問題はどこにあるのかを考える。安心して対処し、批判が正しければそれを認め、間違いであればそれを指摘する。

例えば、パートナーに「君は物の言い方がきついね」と言われたら、あなたはどう反応するでしょう?下記のA、Bのどちらが近いですか?
A (ああ、やっぱり自分てダメなんだ、コミュニケーションが下手なんだ)と思いながら黙る。
B 「あなたに言われたくない」とむっとしながら答える。

いったん受け止めよう

どのような批判であっても、まずいったん受け止めます。その内容が正しいか、間違っているかは別として、とにかく飛んできたボールはキャッチします。
「物の言い方がきついね」と言われて、自分もそうだと思うならば「そうね。」「そうなんだ。なかなか直せなくて」などと答えます。それは違うと思っても、すぐに否定したり、言い訳したりせずに「え?そう思う?」「そう感じるんだ~」などと答えます。受け止めてもらえた、と感じることで相手がそれ以上は批判をしにくくなるという効果があります。また、どう対応するか検討する余裕を自分に与えることもできます。

あいまいな批判は質問して中身を確認する

「物の言い方がきつい」などといわれても、これはあくまでも相手の感じ方ですし、あなたの発言が全て「きつい」とは限りません。「どんなときにそう思う?」などと確認し、相手がその場面でどう言って欲しかったのかを知る必要があります。その上であなたの考えを伝えましょう。このように話し合うことによって、互いの理解に繋がり、自分の癖を改善することもできます。

批判の対象と自分自身とを分ける

正当な批判は素直に認めます。「君のこの書類はミスが多いね」と言われ、それが事実ならば「はい。すみません、今後気をつけます。」などと答えます。認めるのは少し辛いですが、これらはあなたの言動についての批判であって、あなた自身の価値を否定されたのではありません。問題点がわかるからこそ、改善もでき、批判が成長のチャンスに繋がるのです。

いつ飛んでくるかわからない批判ですが、まずは怖くないということ、落ち着いて対処することを意識してみませんか。

●参考文献:
・森田汐生著『あたらしい自分を生きるために』童話館出版、2005年
・デビッド・D・バーンズ『いやな気分よさようなら』、野村総一郎、夏刈郁子、山岡功一、小池梨花、佐藤美奈子、林建郎訳星和書店、1990年

【執筆】
ピースマインド・イープ 津田 るみ


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