笑顔がもたらすうれしい効果

ほほえみで気持ちをコントロールする

 

あなたが、つい頬が緩んで笑顔になるのはどんなときですか?好きな人が近づいて来たとき、美味しそうなスウィーツを食べるとき、面白いテレビ番組を観たときなど、つい笑顔がこぼれるシーンがありますよね。では、笑顔になっているとき、心はどんな状態になっているでしょうか。ちょっと思い出してみてください。今回はこの「笑顔」によって得られるうれしい効果についてお話したいと思います。

笑顔はα波の発生スイッチ

私たちの脳は、精神活動や意識の状態によって様々な種類の脳波を出しますが、心身ともにリラックスして安らいでいるときや、集中力が高まっているときに発生する脳波をα波といいます。人はこのα波を出しているとき勉強や仕事、スポーツなどで集中力を持続させることができたり、ストレスや睡眠不足を軽減できたりすると言われています。
このα波を、私たちは意識的に作り出すことが可能です。例えば、リラックスできる音楽を聞いたり、アロマを焚くなどリラックスできる環境を整えることでα波に切り替える方法があります。しかし、もっと身近で簡単にα波に切り替えられるスイッチを人は持っています。それが笑顔なのです。

緊張したときは笑顔で乗り切って

笑顔とα波には密接な関係があります。とある実験で、笑顔を作るときに使われる目の周りの筋肉(眼輪筋)と頬骨のすぐ下にある筋肉(大頬骨筋)に刺激を与えると人は楽しい気分になりα波を発生するという結果が発表されています。つまり、心からの笑顔の時はもちろん、意識的に作られた笑顔でも、脳は笑っているから楽しいと認識してα波が発生されるということなのです。
ですから、気分がふさぎこんでいるときや緊張しているときなどはつい強張った顔になりがちですが、表情を笑顔にすることで気持ちが落ち着くこともあるわけです。
その他にも、笑顔によって副交感神経が活発に働き自律神経が整い、体温が上がって免疫力が高まるともいわれています。さらに、顔の筋肉を動かすことで、しわやたるみの防止にも繋がるなど、様々なうれしい効果が期待できるのです。
一日のうち笑顔の時間が多ければ多いほど心と体が喜んでくれるのであれば、出し惜しみせずいつも笑顔で過ごしたいですよね。笑顔は誰でも、いつでも、どこでも、簡単にしかもタダでできるのですから。

実践してみよう、表情トレーニング

そうは言っても、日本人は世界的に見ても特に笑顔が苦手で、多くの人は通常時、口角(口の端)が下がっていると言われています。ですから、心も体も喜ぶ笑顔になるためには口角がキュッと上がるよう大頬骨筋を鍛えて、にっこりした目元を作るために眼輪筋をやわらかくしておくことが必要です。
ここで、簡単にできる表情トレーニングをご紹介します。

【大頬骨筋トレ!】
1.顔の筋肉をゆるめた無表情の状態で10秒間静止。
2.口角(口の両端)をぐっと上に引き上げて10秒静止。

【眼輪筋トレ!】
1.両目をつむっている状態から徐々に開いていき、最大限に見開いた状態を10秒キープ。
2.両目を徐々に閉じていき、最も固くつむった状態を10秒キープ。

これらを交互に10回続けていくとそれぞれの筋肉がやわらかくなり、いつでも素敵な笑顔が作れるはずです。ちょっと気持ちに余裕がなかったりストレスを感じたりしたときには、まずは笑顔で気持ちをコントロールしてみてはいかがでしょうか。

●参考文献:
諏訪ゆう子『仕事も人間関係もうまくいく笑顔力』、あさ出版、2008年

【執筆】
ピースマインド・イープ 松野 さおり


■ピースマインド・イープ株式会社
高度な専門性を活かしたメンタルヘルス関連サービスを提供。日本最大級のオンラインによる心理カウンセリングサービスを提供するほか、オフラインでも直営カウンセリングルームを全国展開し、数多くの方々のメンタルケアを支援しています。人間関係、仕事・キャリア、家族・夫婦、育児・教育など、誰しもが抱える悩みやストレスについて、専任のカウンセラー(臨床心理士・精神保健福祉士等)がお応えします。

・カウンセリングとは
http://health.goo.ne.jp/mental/read/index.html
・健康用語
http://health.goo.ne.jp/mental/yougo/index.html

その他のメンタルヘルスコラム