せらみどセラミド - からだにいいコトバ事典
【セラミド】せらみど
セラミドを簡単に説明すると「表皮の角質層に存在する細胞間脂質の主成分」です。えー?
「表皮」「角質層」「細胞間脂質」?? どれも聞いたことはあるけれど、よくわからない!・・・そこで、セラミドの説明に入る前に、皮膚の構造と役割について、ちょっと説明してみますね。
皮膚の厚さは平均2ミリ、それが3つの層に分かれています。
一番下が皮下組織。真ん中が真皮層で、コラーゲンとエラスチンなどから構成されています。
そして一番上が表皮層。この表皮はさらに4層に分かれています。
基底層、有棘層、顆粒層、角質層となっているんです。つまり皮膚の一番上が角質層で、スキンケアの解説などで必ず耳にしているはず。厚さはわずか0.02ミリだけれど、皮膚の潤いを守り、外部の刺激からのバリアとなって働く大切な部分。
この角質層は、角質細胞が何重にもブロック状に重なっていて、その間にあるのがセラミドを主成分とする細胞間脂質です(下イラスト参照)。ブロックになっている角質細胞をセメントのように接着しているのが、セラミドなんですね。

細胞間脂質は意外にデリケートで、入浴によってお湯の中に溶け出したり、空気の乾燥などで水分が蒸散したりします。すると、密着していた角質がはがれたり、隙間が出来てバリア機能が低下してしまいます。外界は常に変化します。寒くなったり暑くなったり、空気が乾燥したり…、その中で、体内の恒常性を維持する役目をしているのがセラミドです。セラミドがた っぷりあって、角質細胞をしっかりと接着させていれば、皮膚のバリアは保たれ、ダニ・ほこり、アレルゲン物質なども皮膚の中に入ってこられません。ところがセラミドが減少すれば、バリアの働きも落ちます。ちょっとした外界の刺激で痒くなったり、ヒリヒリしたり、過敏肌になってしまうのです。
セラミド不足で肌がカサカサになる
細胞間脂質には、バリア機能とともに、もうひとつの役割があります。それは水分の保持。
細胞間脂質は、字のごとくセラミドやコレステロール、脂肪酸といった脂質で構成されていますが、実際は水と脂がたくさんの層になっていて、約30%の水分が保持されています。
理科で勉強したはずですが、本来水と脂は混ざり合いません。したがってセラミドがたくさんあれば、体内に蓄えた水分をつなぎとめることができます。ところが逆にセラミドが減少すると、蓄えられている水分が出て行ってしまいます。そう、皮膚の砂漠化の始まりです。空気が乾燥している冬だけでなく、夏のクーラーなどでも、皮膚はカサカサになってしまいます。そのまま放置すれば、皮膚の弾力は失われ、シワの原因になっていくわけです。
さらにセラミドには吸湿性もあります。水分を取り込み、保持します。
たとえば肌が乾燥したら、あなたはどうしますか。すぐに化粧水で水分補給を始めるでしょう? でももしあなたの肌にセラミドが不足していたら、懸命に水分を補給しても、その水分は外へ出て行ってしまうのです。
補給した水分が逃げ出さないようにするのも細胞間脂質なのです。現に乾燥肌や荒れ肌、老人性乾皮症では、セラミドが著しく減少していることが、確認されています。セラミドが少ないから、角質層がはがれ、皮膚から水分が逃げて行ってしまっているのですね。
健康な肌のために角質層の保護を
細胞間脂質がたっぷりあり、角質細胞がしっかりとブロック状に並んでいれば、それはきれいで健康な肌。ところが、タオルでこすったりすると簡単にはがれてしまうほど、角質層はデリケートです。やさしく扱ってあげることが大切。角質層は傷つけられると、バリア機能を回復するために、急いで角質をつくります。でも急いでつくられた角質細胞は、しょせん突貫工事でつくられたものだから(不全角化といいます)未熟で、すぐにはがれてしまうし、潤いをキープする力も弱くなります。
健康で美しい肌をキープするには、セラミドがたっぷりと含まれた皮膚であること。アンチエイジングを目指すなら、肌を衰えさせる乾燥こそ大敵です。セラミド入り化粧品などでしっかりと水分保持をし、バリア機能を高めるスキンケアを心掛けましょう。
亀山孝一郎先生 青山ヒフ科クリニック院長
米国でメラニンの研究をすすめ、帰国後は高濃度ビタミンCの研究・治療の第一人者
に。最新医療技術で美肌を追求しアンチエイジングを実践している。"肌トラブル解決の達人"とも呼ばれている。
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