【サラシア】さらしあ

 一時期ダイエットに効く成分として話題を呼んだ「サラシア」。実はこれ、インドやスリランカに自生するニシキギ科のつる性植物で、学名を「サラシア・ レティキュラータ」といいます。特に効能が高いと評判のスリランカ産は、現地で「コタラヒムブツー」と呼ばれ、5000年もの昔からお茶のように飲まれているのです。

 その飲み方はいたって素朴。原木をおがくず状に細かく砕き、煎じて飲みます。町中どこででも売っている、とてもポピュラーな健康生薬食品なのです。

(右)コタラヒムブツーの幹(左)スリランカでは砕いた状態で売られています。貴重な植物で、輸出が認められているのは日本のみです。

 ではなぜ大昔からスリランカではコタラヒムブツーが人々に飲み継がれているのでしょう。実はその理由は、肥満と関係があります。南国ゆえにたわわに実る果物をふんだんに食べ、糖分を多量に摂取。しかもふくよかな人ほど美男美女とされるお国柄。しかし太れば、どこの国でも糖尿病などにかかりやすくなり、体に害も出ます。

 そこで、有名な伝承医学“アーユルヴェーダ”では、太っていても糖尿病にならないための研究が行われ、その結果コタラヒムブツーが大昔から現代に至るまでの長い間、飲用され続けているのです。

血糖値を下げるとWHOが認定

 サラシアことコタラヒムブツー研究の第一人者である勝田公雄博士にその効能について伺いました。

「一番の働きは、糖尿病及び糖尿病予備軍の人が飲むと、血糖値が低くなり、尿中の糖も確認できなくなるほど減少することです」

 2003年のデータによると、日本には糖尿病患者とその予備軍が1620万人もいて、さらに急増しています。美食に慣れた日本人にとって糖尿病は避けにくい現代病。やっかいなことに自覚症状がなく、気づかないうちに進んでいることが多いのです。

 高血糖状態のまま放っておくと、血管や神経に障害が生じ、糖尿病性網膜症や糖尿病性腎症などさまざまな合併症がおこります。さらに困ったことに、決定的な治療法がありません。食事療法と運動療法と薬物療法を同時に行っていきますが、いずれも病気を根治させるものではないのです。

「ところが、コタラヒムブツーを飲むと、コタラノールという成分が、炭水化物消化酵素のアルファグリコシダーゼの作用を抑え、炭水化物の分解を抑制するので、炭水化物は小腸に吸収されないまま排出されてしまうのです。排出されてしまえば血糖値は上がらず、糖尿病も改善されます。2002年にはWHO(世界保健機関)がコタラヒムブツーの効能を認めました」(勝田先生)


血管や腸内環境を整え美肌にも

 サラシアを毎日飲んでいれば、血糖値の上昇が抑えられ、その結果尿に糖が出ることもなくなります。

「効果は飲んで、1日ほどではっきりと出ます」(勝田先生)

 でもそんなに効果があるのなら、副作用はどうなのですか?

「まったく心配ありません。スリランカの人々が5000年も飲み続けているんです。そしてあまり知られていませんがスリランカは長寿国なのです。日本のように最先端医療が発達している国ではありませんが、みんな長生き。80歳以上の人がとても多く、しかも元気なのです。太った人が多いのに糖尿病患者も少ない。これがなによりの証しではないでしょうか」(勝田先生)

 大学病院でも検証され、また糖尿病の学会誌でも、サラシアの効果は発表されているそうです。しかも腸内環境を整える働きもあり、糖尿病だけでなく、美肌効果やダイエット効果も期待出来ると、勝田先生はいいます。

 コタラヒムブツーを摂ることで体のエネルギー代謝が正常になれば、免疫力がUPし老化予防にもなります。本来の体力が戻り、若く健康な体が手に入るのです。

コタラヒムブツーを摂ることで体のエネルギー代謝が正常になれば、免疫力がUPし老化予防にもなります。本来の体力が戻り、若く健康な体が手に入るのです。


勝田公雄先生
スリランカ薬草研究会顧問、医学博士。
製薬会社の研究所で新薬開発に携わった後スリランカの薬草に注目し、サラシアなどの機能性食品の開拓に力を注ぐ。