【アサイー】あさいー

 今、美容家の愛用品として多数のメディアで紹介されているアサイー。“美肌になった” “寝起きがすっきり”など、その即効性と効果で話題沸騰中の食品です。
 アサイーは、ブラジルのアマゾン川流域に自生するヤシ科の果実で、直径1~2cm。黒紫色で、アメリカではアサイーベリーと呼ばれています。
「アマゾンでは昔からアサイーの実をすりつぶして主食にしていました。栄養価や機能性成分の含有量が高いことは知られていましたが、あまりにも劣化が早いので現地のみで消費されていたのです。それが近年、冷凍貯蔵やフリーズドライパウダーにする特殊技術の開発により広く食品素材として応用されるようになりました。とくにアメリカでは“スーパーフード”として注目され、抗酸化食品の代表と言われています」(熊澤茂則先生)

ポリフェノールが赤ワインの10倍

 抗酸化力に優れたアサイー、いったいどんな成分を含んでいるのでしょうか?
「アサイーの最大の特色はなんといってもポリフェノールの含有量です。アサイーには、赤ワインやブルーベリーと同じアントシアニンというポリフェノールが多く含まれています」(熊澤先生)
 なんと、ブルーベリーの約5倍、赤ワインの約10倍も。アントシアニンは疲れ目の改善や視力向上にも効果的です。
 熊澤先生はラットを使って、アサイーのアントシアニンの吸収・代謝に関する実験も行っています。
「アサイーのフリーズドライパウダーをブルーベリーやカシスと比較しました。SOD という活性酸素を消去する酵素の値は、ブルーベリーやカシスよりもアサイーの方が上回りました。ほかの方法でも、すべてアサイーの抗酸化力の方が優れていました」(熊澤先生)
 アメリカでは、食品にどの程度の抗酸化力があるのかを表す「ORAC 値」というものがあります。この値で、フリーズドライのアサイーが、最高値を示したという報告も。
 抗酸化力が健康面にもたらすプラスポイントはこちら。

●皮膚組織の老化を遅らせ、シミ、しわの発生を予防
●血管の細胞膜の酸化を抑え、動脈硬化によるさまざまな疾患を防ぐ
●血管の酸化が抑えられることで、血行がよくなり、疲労回復や冷え性、肩こりなどを改善

 なんとなくだるいなど、日ごろのたまった疲れにも効果を発揮します。
 またアントシアニンだけではなく、アサイーにはビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富。ほかに、カルシウムは牛乳の約2倍、マグネシウムはブロッコリーの約9倍、鉄分は牛レバーの約4倍、カリウムはバナナの約3倍も含まれています。アサイーはさまざまな健康効果が期待できる食品です。

ドリンクやサプリで継続的な摂取を

ところで、ポリフェノールはいろいろな植物に含まれていますが、実は抗酸化作用が続かないのが弱点でした。
 しかし最近、アサイーのポリフェノールは即効性のほか、持続性もあることがわかりました。ポリフェノールの多い緑黄色野菜の摂取を習慣にしながら、毎日アサイーを補給すれば、アンチエイジング効果が期待できると言われています。
 アサイーは劣化が早いので生のものは手に入りません。日本ではアサイーのパウダーやエキスを使った商品が発売されています。サプリメントのほか、ドリンク、ほかの果物とミックスしたジュース、アサイー入りのヨーグルトやアイス、キャンデーなど。アメリカでは、アサイー配合の化粧品も出回り始めています。
「お肌や体のアンチエイジングに抗酸化作用のある食品は欠かせません。継続的に摂取することでより効果が得られます。手軽なドリンクなどでおいしく続けることをおすすめします」(熊澤先生)

お話を伺った先生/熊澤茂則先生
農学博士。静岡県立大学食品栄養科学部准教授。1986年、名古屋大学農学部食品工業化学科卒業。同大学院博士前期課程、静岡県立大学食品栄養科学部助手などを経て、2004年より現職。専門は食品分析化学。

左:オーガニックのアサイーエキスに、低分子コラーゲン、コラーゲンの生成を助けるビタミンC を配合した美容ドリンク。寝る前に飲めば、翌朝プルプルの肌に。「アサコラ」1本50ml 10本セット ¥5,250/自然共生

右:天然アサイーエキス75%に無農薬サワーチェリーをブレンドした、贅沢なアンチエイジングドリンク。ワインのような豊潤な味わい。「効酸果」500ml ¥8,400 / アビオス