【アンセリン】あんせりん

“痛風”といえば、中高年の男性の病気というイメージ。しかし、近年は低年齢化して、からこと読者のパートナーにあたる、30代の男性に急増中です。全国で痛風に悩まされている人は、予備軍を含めて900万人。なんと、成人男性の4人に1人の割合です。あなたのご主人もその1人かも…。
 この“痛風”は、風が吹いても痛いとされる激痛に悩まされます。さらに一度かかると、完治しにくく、食事制限などで、生活習慣の改善をしなければならないのがやっかいなところ。慢性化すると、痛みだけでなく、虚血性心疾患、脳卒中など命にかかわる病を誘発するリスクのある怖い病気なのです。
 この痛風予防に効果的なのがアンセリンです。痛風は、血中の尿酸値が上昇する“高尿酸血症”が引き起こす病気。アンセリンは、血中の尿酸値を効果的に下げる働きを持っています。
「アンセリンは、アミノ酸の一種でパワーの源とされる成分。マグロやカツオなどの高速回遊魚や、ニワトリの筋肉組織に多く含まれています。これまでの研究では、疲労回復や活性酸素除去、血圧を下げる作用などが注目されていました。しかし、この度新たに、尿酸値を下げる効果が発見されたのです」(兎束直昭先生)
 今まで、アンセリンは入手しやすい鶏ムネ肉由来のチキンエキスから精製していましたが、アンセリンと似た成分が多く含まれているため高純度のものを精製するのは困難でした。
 しかし、マグロやカツオから高純度のアンセリンが精製できることがわかり、今話題になっているのです。

痛風の元となる尿酸の抑制&排出

 痛風の原因となる尿酸は、プリン体が原料となります。
「プリン体は、ビールのほか、たらこやイクラなどの魚卵、鶏のレバーに多く含まれている成分で、人の体内でも生産されます」(兎束先生)
 最近では、痛風が気になる男性から「プリン体オフ」の発泡酒が人気を集めています。
「このプリン体が分解されるとできるのが尿酸です。尿酸が過剰に作られたり、うまく排出されないと血液中の尿酸値が上昇します。すると、足の指のつけ根などといった関節に尿酸がたまり針状に結晶化。それが剥がれると、白血球が異物と認識して攻撃し、激痛をともなう炎症が起きます」(兎束先生)
 痛風を予防するためには、尿酸値を7mg/dl以下にすることが必要。アンセリンを摂取すると、体内でどのような作用が起こるのでしょうか。
「アンセリンは、プリン体をエネルギー代謝に再利用をするように働いて尿酸の産生を抑えられると考えられます。また、体内にたまった尿酸がスムーズに排出されるよう手助けしてくれるようです」(兎束先生)
 つまり、アンセリンは尿酸の産生と排出の両面からアプローチして、尿酸値を下げてくれるのです。

アンセリンの補給を習慣に

 痛風をまねく高尿酸血症は、95%が男性の生活習慣病。女性は女性ホルモンに尿酸を排出する働きがあるので、閉経前にはほとんどかかりません。
 そして、痛風を予防するためには“食事制限”と考えがちですが、それだけではなかなか効果は得られません。
「実は、プリン体は食事で摂取するよりも、体内で作られるものの方が圧倒的に多いのです。食事制限も必要ですが、健康補助食品でアンセリンを補給して、体内でプリン体が過剰に作られるのを抑えることも重要なポイントです。また、アンセリンには疲労回復効果もあるので、日頃から摂取しておくと過度の疲労による尿酸の産生も防いでくれます」(兎束先生)
 プリン体の多い食品を控える、適度な運動、ストレスをためない生活+アンセリンが、健康な生活習慣のカギです。

お話を伺った先生/兎束(うづか)直昭先生
水産学博士。1999年、北海道大学大学院水産学研究科博士後期課程修了後、2004年に焼津水産化学工業に入社。アンセリンなどの機能性食品素材の開発研究を行う。

左:天然のマグロ・カツオから抽出されるアンセリン50mgに、エネルギーの代謝を促進するビタミンB群を配合したサプリメント。1日3粒を目安に。「アンセリンB」90粒 ¥3,990/日清ファルマ

右:11種類の野菜を使った100%ジュースにアンセリン50mgをプラス。野菜不足が気になる方に。「農協 1日分の野菜 アンセリン」200ml ¥108/日本ミルクコミュニティ