【オーラストーン】おーらすとーん

暑かった夏が過ぎ、秋が深まってくると、気になるのが「冷え」。50 年前に比べると日本人の平均体温は約1℃低くなっているといわれ、特に女性には36℃以下の、いわゆる低体温の人も増えています。体温と免疫力や代謝には密接な関係があり、「冷えを解消して体温を上げる」ことは健康、美容の基本として、温めることの大切さが注目されるようになりました。
そのためか、近年は、さまざまな「あたため繊維」が発売されていますが、その中で「冷えた部分ほど温まる」「温かさが持続する」「温かさが自然」と、話題になっているのが「オーラストーン」を使った繊維です。

海底火山生まれの遠赤外線天然鉱石

「オーラストーンの温熱効果は、温まりにくいところを温めるという点で際立っています。
レイノー現象など、極端な冷えのために血液が届かなくなった箇所を加温する実験では、ほかのポリエステル加温繊維と比較して、より多くの血流量が確保されました」(鈴木王洋先生)
なぜオーラストーンによって、このような温熱効果が得られるのでしょうか。
オーラストーン(学名ホルンブレンド‐カミングトン閃石ひん岩)は、数億年前、数千メートルという深海の海底火山の噴火によって誕生したといわれています。この鉱石は、太陽光の中の「目には見えないが、物を温めることができる部分」と同じ波長の遠赤外線を多量に放射しています。
遠赤外線を放射する鉱石として有名なのは、温泉に用いられる二股ラジウムや、岩盤浴に使われるブラックシリカなどですが、オーラストーンはこれらの鉱石と比較しても、高い遠赤外線放射率を示しています。特に、人体の波長に近いといわれる9μm付近の遠赤外線放射率が高いことがわかっています。
火山の国 日本には「湯治」という冷えや痛みを改善する素晴らしい習慣があります。海底火山生まれのオーラストーンの産地では、傷ついた動物が石の上で体を温める姿も見られるそうですが、オーラストーンで人体を温めるためには、特殊技術でパウダー状に加工したものをポリエステルなどに練り込んだ繊維(オーラ繊維)が用いられます。
今話題の「あたため繊維」は、温める仕組みによって、おもに下記の3 種類に分類されます。

● 吸湿発熱繊維
水分が繊維表面の水素基などに吸着されて熱エネルギーに変換されることを利用し、汗をかくなどで人体が放出した水分を繊維が吸収して発熱します。アクティブに動く人はよく温まりますが、冷え性の人や寒い屋外でじっとしていなければならない人、年配の人など、汗をかきにくい人は温まりにくいことになります。ユニクロの「ヒートテック」などはこの仕組みです。

● 太陽光線蓄熱繊維
太陽光を吸収して熱エネルギーに変換する物質を、繊維の原料に練り込んだものや、太陽光の赤外線を吸収・蓄熱するナノ微粒子を塗布したもの。熱源が太陽光のため、夜間や雨天曇天では温度が上がりにくいなど、時間帯や天気の影響を受けます。

● 遠赤外線放射蓄熱繊維
遠赤外線放射物質をパウダー状に加工して、ポリエステルなどに練り込んだ繊維。微粒子となってちりばめられたこのパウダーが体温で温められ、遠赤外線を放射、体温を蓄熱します。熱源が体温のため、温まるまでの時間には個人差がありますが、誰でも温まり、汗のかきやすさや時間帯、天気などに左右されないのが特徴です。

自然な温かさでリラックス

遠赤外線放射物質はアルミナなど人工的に作ったセラミックと、鉱石など天然の素材に分けられます。セラミックは安価ですが、温かさが人工的なのに比べ、天然鉱石は高価で高度な加工技術を要しますが、やはり温かさは自然です。オーラ繊維は後者にあてはまります。
「 オーラ繊維は、温められるほど、遠赤外線を放射しやすくなるため、入浴した後、マッサージを受けた後、運動した後などに用いるとさらに効果的です。特に腹部や肩を温めると、副交感神経優位の状態をつくりだし、リラックスできるのでおすすめです」(鈴木先生)
これからの季節、冷え性さんに優しいオーラ繊維を、毎日の生活に取り入れたいですね。

お話を伺った先生/鈴木 王洋(きみひろ)先生
1985年防衛医科大学校卒業。防衛医科大学校病院・膠原病アレルギー内科科長を経て09 年、さいたま新都心にすずひろクリニックを開業。リウマチ専門医、日本内科学会認定総合内科専門医。

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