【甘草グラブラポリフェノール】かんぞうぐらぶらぽりふぇのーる

 ヨーロッパでは「リコリス」として4 千年以上も昔からなじみのあるマメ科の植物、「甘草グラブラ種」。お菓子やお酒にもよく使われており、その根茎に多く含まれている成分を抽出したのが「甘草グラブラポリフェノール」です。最近、ダイエット系サプリの配合成分として注目を集めています。

 甘草グラブラポリフェノールには、ダイエットをサポートする2つの効果があります。まずひとつめは、脂肪にかかわる作用で、脂肪の合成を抑制しながら脂肪を燃焼させるもの。 「ダイエットのためのサプリは 〈脂肪合成抑制系〉と〈脂肪燃焼系〉に大別されますが、効率よく脂肪を減らすには、両方とも大切になります。甘草グラブラポリフェノールは、両者を兼ね備えているという点で、ダイエットにうれしい成分なのです」(灘本知憲先生)
 ちなみに脂肪の合成を抑制する成分としては、魚に多く含まれる多価不飽和脂肪酸(DHA、EPA) や、ガルシニア・カンボジアというオトギリ草科の植物から抽出される成分などが。

また、脂肪の燃焼を促進する成分としては、唐辛子に含まれるカプサイシン、羊肉に含まれるL-カルニチン、牛・豚の肝臓に含まれるα-リポ酸、緑茶に含まれるカテキンなどがあります。「よくある『やせる』成分は、脂肪の合成抑制か燃焼促進のどちらか一方に効果があるだけ。甘草グラブラポリフェノールのように、両方の効果をもつ食品は、画期的です」(灘本先生)

 では、甘草グラブラポリフェノールの実力をみてみましょう。マウスの一方のグループには高カロリーの餌のみを、もう一方には同じ餌に甘草グラブラポリフェノールを加えて与えたところ、甘草グラブラポリフェノールを与えたグループは脂肪細胞が大きくなるのが抑えられました(右の写真)。
 また、1 日当たり甘草グラブラポリフェノール300㎎を8 週間摂取した場合のヒトの全身の脂肪量をDXA 法※で精密に測ったところ、体脂肪量が1㎏ 近く減少(左のグラフ)。体脂肪1㎏あたりの熱量は7200kcal なので、7200kcal÷56日間で約13 kcal/日となり、1日当たり約130kcalの熱量が燃焼した計算になります。

 これを普段の食事や運動に換算してみると、甘草グラブラポリフェノールを1 日に300㎎ 摂った場合、ごはんなら1杯(約180kcal)弱、ビールなら350ml(約140kcal)分のカロリーを消費したのと同じ。運動では30分のウォーキング(約120kcal)や20分水泳をしたのと同じ効果が期待できるのです。

筋肉を増やして基礎代謝アップ

 甘草グラブラポリフェノールのもうひとつのダイエットサポート効果が、代謝のアップです。
 マウスによる実験では、1 カ月間、通常の餌に甘草グラブラポリフェノールを加えたところ、大腿筋の重量が増加。また、冷え性の女性が甘草グラブラポリフェノール600㎎を1回摂取したところ、摂取しないグループと比べて、皮膚表面温度が上昇、または温度の低下を抑制したというデータが得られています。
 「人の体は、1 日のエネルギー消費の.を基礎代謝が占めています。筋肉が増えたり、体温が高くなれば自然と基礎代謝が上がるのでダイエットに直結します。代謝が上がるとやせやすく、太りにくい体質になっていくため、甘草グラブラポリフェノールはダイエットの強い味方といえますね。とはいえ食事に気を配り、適度な運動をすることがダイエットの基本中の基本。これをふまえたうえで甘草グラブラポリフェノール配合のサプリメントを取り入れれば、効率的なダイエットにつながるでしょう」(灘本先生)

お話を伺った先生
灘本 知憲先生
滋賀県立大学人間文化学部生活栄養学科教授。栄養学、天然物化学、食素材特論などで教鞭をとる他、滋賀県健康づくり県民会議顧問なども務める。「食生活の知恵を現代に生かす」のが研究モットー。