【水素水】すいそすい

 宇宙で一番小さい分子「水素」。その水素が溶け込んだドリンクを、モデルやスポーツ選手が愛飲していることで今話題です。スーパーやコンビニでもよく見かけるようになりました。

 その健康効果について、水素水のさまざまな作用を発見してきた水素水研究の第一人者・日本医科大学大学院教授の太田成男先生はこう言います。
 「病気や老化は、活性酸素がその“酸化力”で細胞を傷つけることで起こります。しかし活性酸素のすべてが悪いわけではありません。活性酸素にも善玉と悪玉があるんです。水素水のすごいところは、体によい働きをする善玉活性酸素は減らさずに、悪玉活性酸素だけを除去できることにあります」

 水素水はこの悪玉活性酸素を取り除く働きの他、代謝を促す、炎症を抑える、中性脂肪を減らして血糖値を下げるなど、人間の体にさまざまなよい作用を及ぼして病気や不調を改善します。
 「すぐれた健康効果がありながら、水素自体は無害の気体。副作用も起こりようがなく、いくらでも安心して摂れる物質です」(太田先生)

悪いところにだけ作用する驚きの特性

 現在、水素水は医学分野での活用が大きく期待されていて、多くの研究や試験が行われています。これまでに認知症、脳こうそく、糖尿病、パーキンソン病、うつなど、多岐にわたる病気の改善報告が。
 「薬による病気の治療は、特定の効果を狙った対症療法的なもの。でも水素水は、人間の体に悪い影響を及ぼす活性酸素そのものを除去するため、総合的、根本的なアプローチができるのです」(太田先生)

 水素水は薬と違い、正常な部分には作用しないのが特長。例えば高血圧の薬は、血圧が高い人も正常の人も同じように血圧を下げてしまいます。
 ところが水素水は、高血圧の人の血圧は下げても、正常値の人の血圧は下げません。
 「ストレスを感じているときに飲めば脳に効き、ひざが痛ければひざに効くというように、水素水は悪いところだけに作用する。こんな都合のよい物質があるのかと、発見した私自身、たいへん驚きました。体の弱い部分を健全な状態に導くので、病気の改善だけでなく、予防にも役立ちます」(太田先生)

飲料は1回300ml以上入浴は7分以上を目安に

 水素水商品は飲料水の他、入浴剤や化粧品など、いろいろなものが発売されています。  「水素水商品を選ぶ時に覚えていてほしいのは、水素水そのものはどれも同じで、特別な水素水はないということ。他と違うことを大げさにアピールしている商品には注意が必要です」

 選び方と飲み方にはいくつかのポイントが。
 「水素分子は宇宙一小さい分子ですから、素材によっては容器を通り抜けてしまいます。飲料の場合、アルミパウチ製が安心ですが、開封したら早めに飲みきりましょう。水素濃度は濃いほうがよく効きます。理想は0.8ppm以上ですね」

 飲み方のおすすめは、1回300~500ml程度を1日2回ほど摂ること。
 「少しずつ飲むより1回にまとまった量を摂るほうが効果的です。週1~2回でもいいんですよ。体や肌の調子のよさを感じたいなら2カ月以上飲み続けて」 水素は皮膚からも吸収されるので、化粧品で直接肌に塗れば、シミやシワなどの気になる部分に作用します。また、水素風呂も効果的。

 「私がいちばん効果を実感しているのは水素風呂。週に1度、水素が発生する入浴剤を湯船に入れて入浴し、疲れを取っています。水素は7分ほどで体じゅうにいきわたるので、7分以上ゆっくり湯船に入りましょう」

 現在、水素は人の体に作用するメカニズムの解明が進められている他、植物への効果も注目されています。
 「今は水素水を農業用水に使い、病気に強くすこやかな作物を作る研究が盛んです。私自身は『なぜ水素水は体の悪いところだけに都合よく作用するのか』という疑問を解明しようと研究にはげんでいます」

 安全で病気予防もできる水素水。生活に取り入れて、元気でキレイな毎日を送りませんか。

お話を伺った先生
太田成男先生
日本医科大学大学院教授。水素水研究の第一人者。30年以上にわたるミトコンドリア研究から水素が活性酸素を除去する働きを発見し、世界を驚かせた。著書に『水素水とサビない身体』(小学館¥1,296)他。