【スルフォラファン】するふぉらふぁん

 「スルフォラファン」という言葉、最近テレビなどでよく耳にしませんか? 実はブロッコリースプラウトにとても多く含まれている成分です。

 今、食品業界では機能性野菜とその成分に注目が集まっていますが、ブロッコリースプラウトの「スルフォラファン」は、トマトの「リコピン」と並ぶ、注目株の筆頭なのです。
  「スルフォラファンは、食べるとピリッとする辛みの元となる成分。がんの予防効果で知られていますが、健康効果は他にもたくさんあるんですよ」と、筑波大学教授の谷中昭典先生。

※掲載商品は「からだにいいこと」編集部がセレクトしたもので、谷中教授とは関係がありません。
※商品のお問い合わせ先/カゴメ0120-719-899 村上農園0120-883-862

抗酸化作用が3日間も続く!

 まず最初にあげられる働きが、解毒作用。
 「私たちの体には、体内に入った発がん性物質を無毒化する『解毒酵素』があります。スルフォラファンには、その解毒酵素を活性化する働きが。そのため、がん予防のほか、肝臓の解毒力を高めて肝機能を向上させる効果もあると考えられています」

 次に注目なのは、抗酸化作用。
 「細胞を酸化させ、老化や病気の原因になるのが『活性酸素』ですが、私たちの体にはこれを抑える『抗酸化酵素』があります。スルフォラファンは、この酵素の働きも高めるので、さまざまな病気の発症を抑えたり、若さを保つのに役立ちます」
 驚きなのは、その継続時間。同じく抗酸化作用があるビタミンCの場合、摂取後数十分で効果が切れます。しかしスルフォラファンで活性化した酵素の効果は、なんと3日も続くのです。

 胃がんの原因となるピロリ菌を抑える働きも。
 ピロリ菌に感染した50人が、発芽3日目のブロッコリースプラウトを1日2回に分けて8週間摂取した実験では、ピロリ菌が大幅に減りました。また、ピロリ菌に対する別の実験では、抗生物質が効かない種類のピロリ菌まで除菌したという結果も出ているそう。

 ほかに、動物実験の結果から、花粉症の症状を軽くする効果も期待されています。
 さらに今年5月には、マウスの実験で肥満抑制効果があったことを金沢大学が発表しました。
 「米国の実験では紫外線による日焼け防止効果も判明しています。まだまだ研究段階の成分なので、今後もさらに多くの効能が発見されていくでしょう」

ブロッコリーの新芽に含まれる量は圧倒的

スルフォラファンはブロッコリーの他、キャベツ、ケールなど、アブラナ科の植物に多く含まれます。なかでも、ブロッコリーの新芽であるブロッコリースプラウトに含まれる量は、他と比べものになりません。
 「もともとブロッコリーの種に多く含まれているため、スプラウト、つまり新芽は濃度が濃く、成長するほど成分が薄く広がります。だから成長したブロッコリーでスルフォラファンを充分な量摂ろうとすると、たくさん食べなくてはいけません」

 同じブロッコリースプラウトでも品種や育て方、発芽後の日数によって含有量に違いが。スルフォラファン濃度の高いスプラウトは、米国ジョンズ・ホプキンス大学のポール・タラレー教授らが開発し、日本では村上農園がライセンス契約を得て栽培しています。発芽3日目に収穫すると、スルフォラファンの濃度は成熟ブロッコリーの20倍以上にも!

 谷中教授らの研究では、ピロリ菌を抑えるために必要なスプラウトは1日約70gでしたが、がん予防のためにどれだけ食べる必要があるかは今後の研究課題だそう。

 辛味成分が苦手な人は、サプリメントを利用しても。手軽に摂りやすい成分なので、病気予防に、アンチエイジングに、幅広く活躍してくれそうです。

お話を伺った先生
谷中昭典先生
筑波大学医学医療系教授。専門は消化器。食品によるがん予防を研究し、スルフォラファンに関する論文を多数発表している。米国がん学会では、スルフォラファンのピロリ菌殺傷効果を発表。