“水”を選んで“きれい&ヘルシー”!

ミネラルウォーターは、それぞれ性質や効能が違います。

毎日飲む水を、自分の症状や目的に合わせて選び、体の中から“ヘルシー美人”をめざしましょう。

からだの60%を占める水!

 人間の体内で水の占める割合は、新生児で約80%、成人でも約60%といわれます。体重の約6%の水分が失われると脱水症状が現われ、15~20%を失うと生命の危険があるといいますから、私達の体にとって、水は非常に重要なものです。

 ところで、ひと口に水といっても、軟水、硬水、炭酸水など、さまざまな種類があります。そして、それぞれの性質と、体に及ぼす効能も違います。

 最近では、いろんなタイプのミネラルウォーターが市販されていますから、症状や目的に合わせて、自分に合ったものを選びたいものです。では、水の種類によって、どんな効能があるかを紹介しましょう。

ダイエットや便秘に効く水は!?

 水は「硬度」によって種類が違うのをご存知ですか? 市販されているさまざまなミネラルウォーターのボトルには、それぞれ硬度が記載されています。硬度とは、水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量で決まります。

◆軟水
硬度100以下のもの。味はまろやかですが、ミネラルの含有量は少なめ。日本産のミネラルウォーターはほとんどこれにあたります。

◆中硬水
硬度101以上300以下のもの。料理に使用しても違和感のない味わいで、ミネラル補給も同時にできます。海外産のミネラルウォーターでは、エビアンなどがこのタイプです。

◆硬水
硬度301以上のもの。口当たりにはややクセがありますが、ミネラル補給には効果的です。コントレックスのように、硬度1000以上のものを超硬水と呼びます。

◆炭酸水(スパークリング・ウォーター)
 硬度による種別とは別ですが、天然の炭酸ガスが溶け込んだ炭酸水もあります。ヴァルスなど、ヨーロッパのミネラルウォーターに多いタイプです。

 では、目的に合わせた効能の水を選ぶと……
◆ダイエット
ダイエットに適しているのは、カルシウムなどミネラル分の多い、硬水のミネラルウォーターです。軟水になじんでいる日本人は、初めは味に違和感を感じるかもしれませんが、徐々に慣らしていくといいでしょう。また、おなかをこわしやすい人は、中硬水からなじんでいくといいでしょう。

◆便秘
便秘症の改善には、便を柔らかくする効果のあるコントレックスなどの超硬水が有効でしょう。超硬水は、同時に胃や腸の働きを活発にしてくれます。

◆生活習慣病の予防
脳梗塞や心筋梗塞の予防にも、カルシウムを含む硬水が効果的。コレステロール値が高い人は、意識して硬水をとるといいでしょう。

◆疲労回復
スポーツ後など、体を動かして疲れたときは、炭酸水を。炭酸水は疲労物質である乳酸を中和してくれます。

◆肌荒れ
肌荒れが気になるという人には、軟水を。軟水は、皮膚細胞を活性化して、ひび、あかぎれなどを防ぐ美肌効果があります。



飲むタイミングにも気をつけよう

 では、暮らしの中で、こうした水をどんなタイミングで飲めばいいのでしょうか。回数は1日4回がきめて。起床時、入浴時、入浴後、就寝前に飲むといいでしょう。量は、いずれもコップ1杯が適量です。

 よく汗をかいても、ダイエットやむくみを気にして水を飲まない人がいますが、これは大変危険です。体内の水分が少なくなると、酸素や老廃物を運ぶ機能が低下して血液がドロドロになり、脳疾患や心臓疾患をおこす可能性がでてきます。人間は何もしなくても、体内から、1日約1.5リットルずつ水を失っています。1日最低でも1.5リットル、汗をかきやすい夏場は約2リットルの水を補給したいものです。

 通勤のバッグの中にミネラルウォーターのボトルを入れて持ち歩いている、そんな人も多いのではないでしょうか。水は私達にとって、ほんとうに日常的な飲み物。でも1日1日の積み重ねが、健康&きれいにつながっていくとしたら、これは決して無視できません。「たかが水」なんて思わずに、これからはペットボトルの成分表示に注目しましょう。

【監修】
藤田紘一郎氏


東京医科歯科大学名誉教授/人間総合科学大学人間科学部教授
1939年生まれ。専門は寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学。日本寄生虫学会賞、国際文化栄誉賞などを受賞。発展途上国で「水が運ぶ病原菌」の研究を行ったことから、世界の飲料水の調査を始める。著書に『水の健康学』(新潮社)など。

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