ガス抜き体操の方法と効果

ガス抜き体操のポイント

腸を圧迫して働きを弱めるオナラを出し切る ガス抜き体操で便秘も改善

●解説してくれる人
国際家族防癌連合会代表/荘淑
●先生のプロフィール
そう・しゅくき
台湾生まれ。父と夫をガンで亡くしたのをきっかけに、慶應義塾大学医学部や東京大学医学研究所で研鑽。西洋医学と中国医学の両方の視点でガン予防を研究

オナラをがまんすると腸の悪玉菌がふえる

  オナラは腸の老廃物です。その老廃物が体の外に順調に排出されないと、腸管内の血管や神経を圧迫して、腸そのものの機能が低下してしまいます。
機能が低下すれば、オナラだけでなくもちろん便を排出する力も弱まります。腸内にとどまった便とオナラは腐敗して、毒性の強いガスをつくり出し、腸の働きを助ける善玉菌を弱らせ、悪玉菌をふやしてしまうのです。
悪玉菌によって、さらに機能が低下した腸は外部から侵入してくる病原菌に冒されやすくなります。そして、病原菌にとりつかれると、むくみや肌荒れ、冷え症などの症状から果てにはガンにまでなりかねません。
このように、放っておくとたいへん恐ろしい結果になりかねないオナラ。その証拠に、生活習慣病やガンの患者の腸内には、大量のガスがたまっていて、そのオナラはたいへんな悪臭がします。
ですから、おなかが張ってオナラが出そうだと思ったら、すぐにオナラをしてほしいもの。しかし、職場や学校、あるいは人といっしょにいるときなどは遠慮もあって、いつでもどこでもオナラをするというわけにはいかないということもあるでしょう。
そこで、ぜひ皆さんにおすすめしたいのが、朝オナラをまとめ出しする習慣です。
では、まとめ出しをするにはどうしたらいいのか。そのために実行してほしいのが、ガス抜き体操なのです。
ガス抜き体操のやり方ですが、まず、朝目が覚めたら、あおむけになって目を閉じ、耳と両手の甲を、親指と人さし指と中指でもむようになでるようにしながら1~2分マッサージします。このとき、手はおへその上に置いて行ってください。
ここまでが、準備運動。次は、うつぶせになり、膝の下に枕や座布団を敷いて、膝下を曲げます。そして、両足のかかとでお尻を軽くたたくように、足をバタバタさせます。
このガス抜き体操を5分ほどつづけると腸がゴロゴロと音を立て始め、オナラをしたくなるはずです。そして、オナラが出れば、つづいて便も出したくなってくるでしょう。
最初は、なかなかオナラが出にくく便意も起こらないという人は、腸の機能がかなり弱っているといえます。そのような人は、毎朝つづけることはもちろん、夜眠る前にも、このガス抜き体操を行ってみてください。
つづけて行ううちに、勢いのいい明朗な音のオナラとすっきり気持ちのいいお通じがあるはず。そして、勢いのいいオナラの音こそあなたの腸が健康になったという知らせなのです。

●解説してくれる人
日本大学駿河台病院・内視鏡室室長/小橋恵津
●先生のプロフィール
こはし・えつ
消化器内科の専門医として日本大学医学部第3内科講師も務めている。著書『快便バイブル』(家の光協会刊)は便秘だけでなく慢性の下痢に悩む患者からも好評を博している

まちがったダイエットが便秘と肥満の原因

この近年、日本、いいえ欧米諸国などでもダイエットブームがつづいています。確かに肥満は、高血圧や糖尿病などの原因にもなりますので、極端に太ったりしないよう注意することはたいせつなことです。
けれども、とくに若い女性に多いのですが、健康のことはまったく無視して、ただスリムな体型になろうと無茶なダイエットをすることに対しては賛成できません。
運動をしたり、カロリー計算をきちんとしてやせようというならともかく、食べる量を極端に減らすのはとても危険です。体の各機能が正しく働くために必要な栄養が摂取できないうえに、便秘症にもなってしまいます。
近ごろ、便秘症の人がふえていて、女性の70%はスムーズなお通じがなくて、悩んでいるというデータもあるほどです。これは、ダイエットブームと関係があるのではないでしょうか。そして、困ったことに、これだけの人が便秘症であるという自覚がありながら、そのわりには、深刻な病気としてとらえられていないということに、私たち医者は不安を感じずにはいられないのです。
便秘が私たちの体にどれほどの悪影響を及ぼすかご存じでしょうか。便秘の便は長く腸に居すわると、発酵し始めます。すると体に対して有害な物質を発生させるのです。
その有害な物質は、便に含まれる水分といっしょに腸の壁から吸収され血液にとけ込みます。そして、この血液にとけた毒性物質は、体じゅうをめぐるわけです。
余分な物質が加わるわけですから、血液の流れは滞り、冷えや筋肉のこりの原因に。さらに、体じゅうがむくみやすくなりますし、全身に毒性物質がばらまかれるのですから、新陳代謝そのものが悪くなり、肌などは荒れたり吹き出物もでるでしょう。それに頭痛や倦怠感、イライラなども引き起こします。

やせてきれいになるには規則正しい生活を

ダイエットのつもりが、むくみや肌荒れといった美容のトラブルを起こしては、本末転倒。それでも実際に体重が落ちていればマシですが、たくさんの便をかかえ込んでいては、その分だけ体重も減りませんし、だんだん下腹部が膨れ上がってくるはずです。努力のかいなど、まるでないといってもいいでしょう。
しかも、便秘のこわいところは、クセになりやすいということです。腸内に便がたまっていることに、腸が慣れてしまい、便意が起こりにくくなってしまったり。また、腸が便を出そうとする運動の能力が衰えてしまうと、便秘も慢性化してしまいます。
こうなってくると、薬に頼ってもその薬にさえ慣れてきて、自力では排便できなくなってしまうでしょう。そうならないために、まずは、食事は規則正しくきちんと食べること。その食事の内容も野菜をたくさんとり入れ栄養のバランスを保つこと。そして適度な運動をすることです。
これらがきちんと守られれば、だいたいの人は便秘になりません。ただし、ダイエットなどしていなくても、体質や気質的なものの影響で便秘をする人もいますし、なにかと忙しい現代人には、やはり規則正しい生活を守るのはむずかしいということもいなめません。
そこで、ここでは便秘解消のためのあらゆる手段を、実際に行って効果があった人の体験をおりまぜながら紹介しています。できる範囲で試して、自分に合った方法を見つけてみてはいかがでしょうか。そして、便秘をすっきり解消させ、むくみや、下腹部の出っぱり、余分な体重を徐々に落としてください。



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