医療費の内訳をしっかり把握して、入院費用を支払おう。 入院、手術ともなれば、多額の医療費がかかります。命には代えられないとはいえ、どのような医療行為が行われて、いくらぐらいかかるのか、できるだけ把握しておきましょう。

入院環境・看護など

室料や寝具の利用料、看護師による看護など、入院すると日々必要となる基本的な料金は、入院基本料として計上されます。入院基本料は、一般病棟、療養病棟、精神病棟、専門病棟など、病棟の種類で分類され、主に患者の平均在院日数と患者数に対する看護師の数の割合で料金が異なります。  さらに入院基本料には、患者本人の入院期間による加算・減算、正看護師の占める割合による加算・減算、地域による加算などさまざまな評価項目があります。

◎入院環境がより快適になるように用意されている全額自己負担での追加サービス例

  • 病衣(寝まき)のレンタル
  • テレビやラジカセの利用
  • 冷蔵庫の利用
  • 電気毛布の利用
  • タオルのリース
  • 洗濯機、乾燥機の利用

診察・検査

診察を受ける際に初診なら初診料、再診なら再診料がかかります。さらに病気の診断を下すために行われた血液検査や心電図などの検査には検査料、レントゲンやCTスキャン、MRIなどを行えば画像診断料がかかります。

手術

手術内容によって料金がかわります。これに全身麻酔や局部麻酔などの麻酔料、手術で使った薬剤や医療用品の費用、輸血料などを加えた総額が手術料です。また休日・深夜や時間外に行われた手術は割り増し料金となります。

処置・投薬など

酸素吸入や手術後の傷の手当などには処置料、医師による病気についての情報提供やアドバイスには指導料、入院中に服用する薬には投薬料、注射には注射料がかかります。投薬料と注射料の一部は、外来の場合と入院の場合で料金の計算方法が異なります。

食事

入院中の食事にかかる料金は、保険の種類に関係なく1日あたり一律1,920円。複数のメニューから料理を選び、おいしく食事ができるように特別な配慮がされていると、料金が加算されます。そのうちの780円を患者が一部負担(標準負担額)し、医療費とは別の扱いになります。

退院

患者からの要求があれば、病院は領収書を発行しなければならない決まりになっています。通院や退院の際には、必ず病院から治療費の領収書をもらいましょう。保険証を忘れた際の過払い分の払い戻しを受けるときや、確定申告での医療費控除にも必要です。さらに明細付き領収書なら健保組合から届く医療費通知と照らし合せることで、請求間違いなどのチェックが簡単にできます。

差額ベッド代は4人部屋まで必要

保険が適用される室料は5人部屋以上の大部屋の料金です。希望すればもっと快適な1~4人部屋の特別室に入ることができますが、大部屋との室料の差額は特別料金となり、その分は自己負担となります。これが差額ベッド代といわれるもので、差額ベッドの割合は全ベッド数の50%以下と決まっています。

特別室の条件

  • 個人用の照明がある。
  • 個人用の小机と椅子がある。
  • 個人用の収納設備がある。
  • カーテンの仕切りなどでプライバシーが確保できる。
  • 病室のベッド数は4床以下。
  • 1人あたりの床面積は6.4m x 6.4m以上。