知りたい!漢方薬局で薬剤師として働くのに必要なこと!

漢方薬局で働くには資格が必要?

 国家資格である薬剤師資格を得るためには、必要な知識を身につけるために6年の間、薬学部で勉強します。しかし、漢方薬についての専門知識は必須事項としては取り扱われていないため、薬剤師資格を持っているからといって、漢方薬局ですぐに働けるわけではないのです。
 漢方薬局で薬剤師として働くためは、薬剤師としての一般知識に加えて、漢方薬や生薬についての知識を新たに学ぶ必要があります。国家資格とは異なる認定資格があり、取得することによって専門的な漢方薬の知識があると認められ、漢方薬局で働くことができるようになるのです。

漢方薬剤師の認定制度ってどんなもの?

 「漢方薬・生薬認定薬剤師制度」は認定制度は2001年に発足したもので、規定の研修と実習を終了した上で、試験に合格することで認定が得られる仕組みです。受講の条件に薬剤師資格が必要となるため、学生時代に取得することはできません。
 
 漢方薬・生薬認定薬剤師の受験資格を得るためには、研修の出席率が8割以上であることや、実習に参加してレポートを提出するなどの条件が定められています。遠隔地からでも受講可能なように、ネットなどを活用したシステムが用意されているので、幅広い地域からの挑戦が可能です。
 
 注意の必要なポイントとしては、試験に合格後の漢方薬・生薬認定薬剤師認定は3年ごとの更新が必要であるという点です。有効期間内に、定められた研修講義などを受講することで更新が可能となる仕組みであり、常に最新の知識を共有できるよう考えられています。

漢方薬局ですぐに働くのは無理?

 応えはNOです。漢方薬・生薬認定薬剤師の認定資格を取得してから、漢方薬局への転職に挑戦する方もいる一方で、働きながら認定資格に挑戦するという道筋をたどる方法も考えられます。漢方外来を持つ病院や、漢方医学に力を入れている薬局などに就職した上で、職場のサポートを得ながら漢方薬・生薬認定薬剤師の資格を目指すという方法です。
 
 漢方薬剤師の資格を持たない状態では、カウンセリングをの上で調整した漢方薬を販売することができませんが、将来に役立つ知識を先輩方から学ぶことができるでしょう。また、職場の理解とサポートがあれば、研修への参加も容易です。認定資格の取得を奨励している職場では、研修への出席が容易なだけでなく、費用などについても補助が受けられるケースがあるようです。
 
 就職や転職のタイミングでは漢方薬・生薬認定薬剤師の資格を持っていない状態であっても、働きながら学ぶことのできる職場も存在します。漢方に関わる求人の数は一般薬局ほど数は多くありませんが、漢方外来を置く病院も増加しており、今後はますます需要が増えると言われています。将来的に漢方薬剤師を目指すキャリアアップを考えている人は、転職と資格取得のどちらを先に行うのかを検討してみてはいかがでしょうか。
 漢方薬剤師として活躍するためには、認定資格に加えてカウンセリング技術、そして経験から得られる実践的な知識も大切です。資格の有無に関係なく、転職後には多くのことを学ぶ必要がある職場であるため、強い意欲と覚悟を持って臨みましょう。