どうすればなれる?学校薬剤師になる方法

学校薬剤師になるのに特別な資格は必要?

 学校薬剤師に求められる資格は、基本的に薬剤師資格のみであるため、国家資格を持っているすべての薬剤師が、学校薬剤師の仕事をすることが可能です。ただし、ほとんどの場合非常勤での勤務になるため、学校薬剤師の仕事一本で生活していくことはできません。たいていの学校薬剤師は他に仕事を持っており、兼任する形で務めています。
 
 薬局や病院勤務との兼任は、日中に学校を訪れる必要があるため、職場の理解や協力がなければ、なかなか難しいと言われることがあります。勤務日数は月に1日などと少ないことを考えれば、兼業が許可される職場であれば不可能ではないでしょう。ただし、あらかじめわかっている出勤日以外にも、情報収集や情報交換にかかる時間や、臨時で検査を実施しなくてはならない場合のことも考える必要があります。
 
 そのため、生活の基盤となる本職を持ちながらも、ある程度時間の自由が利くため、個人で薬局を開業している薬剤師などが学校薬剤師をしているケースが多いようです。あるいは、薬剤師資格を持っている人が、結婚や子育てのために退職して主婦となり、時間的余裕があることからが務めていることもあります。同じ理由で、定年退職後の薬剤師などが学校薬剤師を引き受けている例も少なくありません。
 
 学校薬剤師になるための必要資格は薬剤師資格のみですが、充実した活動を行うためには、さらに幅広い知識が必要なシーンもあります。学校薬剤師のための研修会なども行われているので、就業後にもいろいろな勉強に取り組む意欲を持っておきましょう。

学校薬剤師の求人はどこにある?給与は?

 学校薬剤師の募集は地域の薬剤師会を通して行われることが多く、希望する場合には薬剤師会に問い合わせをするのが早道と言えます。しかし、一旦委嘱されると継続して長く務めるケースが多いため、なかなか募集に行き合わないこともあるかもしれません。特に地方など、学校の数がそれほど多くはない地域では、学校薬剤師の募集機会も少なくなります。
 
 薬剤師会を経て学校薬剤師となる方法の他には、前任者から直接に依頼されて後任に就くこともあります。学校薬剤師を引き受けていたが、家庭や仕事の事情や体力的な問題などで、引き継ぎしてくれる人を探している場合もあるためです。
 
 仕事として委嘱される以上、学校薬剤師にも給与が支払われますが、公立の学校では年間で数万円から十数万円といったところであり、市町村によって異なっています。責任や仕事量などから考えると、学校薬剤師の報酬は金銭的には引き合わないと言えるかもしれません。学校薬剤師とは、児童・生徒の健康状態を守り、安全な生活を維持するための手助けをする、社会貢献の側面が強い職務なのです。
 薬剤師は女性の割合が高く、学校薬剤師にも子供のいる女性が数多くいます。金銭目的では引き合わないとも思える役割を担いますが、積極的に活動を行うことで交流が多くなり、活躍の場も広がっていくのが学校薬剤師の仕事です。責任感と誇りを持って引き受けられる人材が必要とされている職種です。