知っておくと便利!日本と中国の薬剤師制度の違い

東洋と西洋の医学が共存した中国の制度

 中国では、古くから存在する日本で言う漢方と西洋医学がうまく融合した社会です。日本との決定的な違いは、中国では薬剤師の資格が東洋医学と西洋医学の2つに分けられているということです。中国の医療制度は薬剤師に限らず、医者にも適用されています。資格が分けられているため、東洋医学の薬剤師が西洋の薬を処方することはできません。逆もまたしかりです。中国での薬剤師の業務は、主に処方箋のある薬を調合することになります。医療分業がまだ進んでいない中国では、主に薬局などで薬剤師が活躍しているのです。

中国で公布された従業薬剤師制度

 中国では1994年から「従業薬剤師資格制度」が始まりました。これは薬剤師のあり方などを取り決めた制度で、「従業薬剤師資格制度」の公布により薬剤師の設置について義務付けられました。具体的には、薬品を販売する小売業での従業薬剤師などの資格を有した者の常駐や、薬品を扱う企業で調剤などについて品質管理責任者として従業薬剤師または従業薬剤師に準ずるものが行うという取り決めです。この制度の公布によって、薬剤の管理は薬剤師が担う業務であると中国全土で示されました。

薬剤師資格の取得方法は日本と異なります

 日本で薬剤師になるには、6年制の薬学部を終了後薬剤師になるための試験に合格しなければなりません。では中国で薬剤師になるにはどうすれば良いのでしょうか?
 中国で薬剤師になるには、まずは専門学校もしくは大学に通う必要があります。専門学校であれば3年間学習後約5年の実務経験、大学であれば4年間学習後約3年の実務経験が必要になります。さらに薬剤師として働くには、実務経験後薬剤師の試験に合格しなければなりません。薬剤師の試験は、日本同様合格率の低い試験のため、合格にはそれなりの勉強量が必要になります。
 さらに薬剤師になってからも、中国では継続した教育が義務付けられています。薬剤師になってからも年間40時間以上の学習への参加、年間25単位以上の履修が決められているのです。新薬が次々に開発される中、こうした取り組みは日本も見習う部分があるでしょう。

中国での薬剤師は厳しい!薬剤師の格付けがある!?

 中国は日本と異なり薬剤師には格付けが存在します。日本では薬剤師にはランクなどは存在しませんが中国では1級、2級、3級と実務経験を経ることで上位の級に挑戦することができ、上位のランクに上がることによって、より社会的な地位が認められるのです。これは、競争率の高い中国社会ならではとも言えますね。ランクを付けることによって、薬剤師のモチベーションも上がりますし、より質の高い医療を提供することにも繋がります。
 中国では、昔ながらの中国の医療と西洋医療が入り混じり、独特の制度が発展してきたため、日本の薬剤師の働く環境とは異なります。中国で薬剤師になるには言葉の壁などがありますが、西洋医学と東洋医学で異なった業務を行うことができるというメリットがありますね。また、現地の日本企業などであれば日本の免許でも薬剤師になることは可能です。
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