転職するその前に!医師の転職事情~労働時間編~

過労死寸前、医師の平均労働時間の実態

 医師の職業は尊い命を守る職業として尊敬される職業で金銭的にも恵まれているイメージがあるかと思います。しかし、医師の労働環境は「ブラック企業」と同等な程過酷な条件の場所もあります。
 
 2006年の調査によると医師の労働時間は若い男性医師では週に80時間以上女性医師では75時間以上となっており、労働基準法の週40時間の規定を遥かに上回っています。また、国の定める過労死認定基準も大幅に上回っています。男性医師に関しては、全年代の医師が過労死認定基準を上回り、女性医師に関しても50歳までの医師は過労死認定基準を上回っているのが現状です。
 
 医師の職業は過酷な労働時間を強いられており、過労死してもおかしくない状態です。

医師の36時間連続勤務とは

 医師には宿当直勤務という所謂夜勤が存在します。大きな病院の勤務医や救急救命医であれば基本的に宿当直勤務を経験します。日本の医師の労働環境の実態は、昼間医師として勤務したあと、宿当直をこなし、翌日また昼間通常勤務を行うというパターンが多く存在し、連続36時間連続勤務が定常的に発生しているのです。労働時間の多さだけではなく、連続勤務を行っている実態が更に労働環境・労働時間の過酷さを上乗せする形になっています。

オンコール体制も時間を制約されている

 医師には休みの日や夜間でも緊急の際には呼び出しに応じ場合によっては出勤しなければならない場合が発生します。人間の命を預かる医師の職業としては当然の責務かもしれませんが、労働時間が更に上乗せされていることは明らかです。
 
 人の命を預かる医師が寝不足で倒れる寸前では医師の仕事を全うできるのでしょうか。人の命を守る尊い職業だからこそ、医師は万全の体調で職務に臨む必要があります。安全な医療のためにも労働時間の改善が医師の職業には必要な条件になっています。

お金より時間を

 過酷な労働時間を経験した医師が転職を考える時、重用視するポイントは労働時間の改善です。実際に転職を考える医師の約7割が労働環境の改善を1番に挙げているのです。転職理由の第1位は給料面となっていますが、実際に新しい職場に求める条件は時間を優先しているのが実態です。
 
 時間を求める理由は、家族や友人との時間を大切にしたいということや、勉強する時間が欲しい等が挙げられています。また、給料面と労働時間との兼ね合いもあります。残業手当が殆ど出ないにも関わらず、宿当直が多すぎる等の意見も寄せられています。
 医師の過酷な労働時間はご理解いただけたかと思います。もしも医師に転職を考えるなら、その前に労働環境の過酷さをよく考えてみる必要があります。確かに医師の職業は給料面でも恵まれていると言えますが、その分過酷な労働を強いられることが多いのです。
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