医師として診療所で働くこととは

診療所とは

 診療所は主に外来患者の診察を行う施設で、医師のフィールドのひとつです。診療所と一般的な病院の違いはどこにあるのでしょうか。
 
 1.入院のためのベッド数
 診療所では外来の診察が主な目的です。法律では、病床数19以下の医療施設を診療所と言います。
 
 2.スタッフの数
 病院では3人以上の医師のほか、看護師や薬剤師の規定が定められています。しかし、診療所は医師1人以上のほかに規定はありません。最低でも医者が1人いれば、診療所として運営できるということですね。
 
 3.紹介状
 ベッド数200以上の病院を受診するには、一般的に紹介状が必要になります。しかし、診療所では紹介状なしに診察を受けられる手軽さがあります。
 
 名称は、診療所の他に医院やクリニックなどの名称がついたものが一般的です。特に歯科の場合は、歯科診療所と呼ばれています。

診療所とプライマリケア

 診療所は日本各地にありますが、特に医者不足などで悩んでいる地域では、診療所での医師の役割が重要になっていきます。
 
 2009年の調査では、全国の無医地区が705、無歯科医地区が930という結果でした。無医地区というのは地域に医者がいない地区のことです。近年問題視されはじめたものではありませんが、高齢化社会にともない、無医地区や僻地の診療所へ、医師の派遣や採用などが重要視されています。
 
 診療所は、こうした僻地などにも多く存在しますが、診療所の医師にもっとも求められていることはプライマリケアです。プライマリケア医とは、医療について総合的な知識や能力を持った医師のことを指します。
 
 診療所には、風邪をひいた人やケガをした人など色々な症状を持った人が訪れます。さまざまな症状に適応する能力が、診療所の医師には大切だということですね。

診療所と在宅医療

 診療所で働く医師のやりがいの一つは、地域の人たちと診療を通したコミュニケーションをとることができるという点です。さまざまな人たちと診療を通した会話をする中で、多くの人生経験を積むことができます。
 
 また、診療所の多くは訪問治療を行っています。特に僻地にある診療所の場合、直接診療所を訪れることが難しい高齢の患者さんも多いからです。在宅医療はまた外来医療とは異なり、より患者の近くに寄り添った医療です。外来医療では見えない、患者の生活環境などが見え、より本人にあったアドバイスもできます。
 診療所は病院などの他の医療機関と比べ、勤務医などの人数が少ないことなどもあり、よりアットホームな雰囲気があります。また、外来での対応だけでなく、訪問診察などもあるのでより患者さんとの関係が密接になります。人とのコミュニケーションを大切にしたい方や、地域医療に関心のある方にはおすすめの働き方です。
実績30年!求人常時1万件、完全無料、専任のプロが的確にサポートします!