丸わかり・医師の退職金徹底解説

退職金制度とは

 実は退職金制度とは、労働基準法の規定範囲外の制度です。つまり、退職金を支払うも支払わないもその企業が決め手よいことになっているのです。
 
 労働基準法で決まっているのは第89条に「退職金の定めをする場合には就業規則に記載しなければならない」という内容があるにすぎません。病院や診療所も一つの企業体であるため、就業規則に記載が無ければ退職金が発生しないことになります。
 
 しかしながら、はっきりと就業規則にない場合でも慣例的に払われていたりする場合は、その事業所に退職金制度があるとみなされますので退職金を請求できます。
 
 医師の場合、高収入であり転職が多い職業ですので、あまり退職金に関して興味をもって就業規則を見るという方は少ないでしょう。 

退職金の計算方法について

 退職金の計算方法はいろいろあります。2013年厚生労働省が行った賃金事情等総合調査における退職金、年金及び定年制事情調査によると、退職金の算定に月の給与を算定しないところが86.8%のぼり、その内73.7%がなんらかのポイント制を採用しているという結果になりました。
 
 ポイント制になると、その企業独自で決めているものになりますので、退職金の相場と言われても数字が算出できないというのが実情です。
 
 しかし、未だ13.2%の企業が採用しているひと月の給与を参考として退職金を計算する場合、主には「勤続年数とその企業で決める給付率をひと月分の給与額にかける」という手法が使われます。
 
 この手法の場合の給付率の相場は経験的に
 ・3年勤務で自己都合退社33%、会社都合退社51%
 ・10年勤務で自己都合退社42%、会社都合退社59%となっています。

退職金を調べるためには

 医師の転職において、退職金のことを転職先である病院に聞くことは習慣としてあまりありません。その理由としては前述したとおり、医師自体があまり退職金に対して執着していない、また出入りが激しい世界なので病院の経営サイドとしても、最初から退職金のことに関して聞かれるのはあまり良い感じがしないという現実があります。
 
 ではどうしても知りたい場合、どのように調査すれば良いのか。それは転職エージェントに確認するというのが一番良い方法です。
 
 転職エージェントは転職希望者に、求人先の細かい採用条件等を伝える責務があります。転職検討先に退職金制度があるのか、そしてどのような計算で成り立っているのかに関しては、抵抗なく教えてくれるでしょう。
 
 転職は人生において大きな決断ですから、退職金制度をはじめ細かい諸条件を知っていることは、転職において有利になります。
 医師の退職金の相場は公務員医師であれば、その自治体の公務員人事制度に基づいて計算されます。全国的には1,500万から3,000万円程度です。
 
 民間企業になると、昨今は退職金制度がない年俸制や退職金制度があっても、企業独自のポイント制を採用しているところがありますので、詳細は転職エージェントを通して調査することをおすすめ致します。
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