女性より年収の高い男性看護師、少ない職場で何故稼げるのか

平均年収は男性看護師の方が上

 厚生労働省の「平成24年賃金構造基本統計調査」によると、女性看護師の平均年収よりも男性看護師の平均年収の方が約5%前後高い事が分かっています。
 
 つまり、男性看護師の方が年収は高いということです。看護師に関わらず、多くの職種において男性の方が年収は高いケースが多いと言えます。しかし、看護師といえば女性が圧倒的大体数を占める職種ですし、仕事内容も男性と女性で大きく違いがあるようにも思えません。
 
 では、これが日本特有の男女差別による結果なのかというと、少し様相が異なります。実は、男性の年収が高いのは、男性看護師が給料の高い現場でしか働けないからだったのです。

職場が少なく、過酷な男性看護師

 患者の肌に直接触れる機会の多い看護師の場合、若い女性の患者が男性看護師の看護を拒絶するケースもあります。また、産婦人科など女性患者の多い現場では男性看護師を採用するケースが少なく、女性看護師に比べると採用数自体が少ないのが現状です。
 
 こういう看護の現場で男性看護師を採用する場合、担当業務は限られます。それは救急医療や集中治療など命の危機に際して活躍する現場や、精神科病棟などで患者が暴れる危険性のある現場になってくるのです。救急医療や手術の現場では休みなく働く事が多く、重い患者さんを搬送する必要も出てくるため体力のある男性が適任でしょう。さらに、精神に疾患を抱えた暴れる患者さんや逃げ出そうとする患者さんを捕まえるにも男性の力が必要不可欠です。
 
 一方、看護師の現場で最も多い業務は患者さんのケアで、これは男女問わず看護出来る女性看護師に分があります。非常に重要な業務ではありますが、救急医療の現場と比べるとそこまで過酷ではありません。
 
 つまり、男性看護師の場合、女性看護師より過酷で危険な現場に配属される事が多いため、必然的に給料が高くなるのです。

男性看護師が年収を上げるためには

 男性看護師の年収が高いのは、それだけ大変な現場でしか働かせてもらえないからなのですが、その分現場で積み重ねた知識は必ずキャリアアップに繋がります。
 
 厚生労働省の「平成24年賃金構造基本統計調査」によると、歳を経るに連れて男性看護師と女性看護師の年収の開きが多くなっています。
 
 これは、男性看護師が積み重ねてきたスキルによるものも大きいのですが、出産や育休で現場を離れることが少ないというのも無視できません。一度現場を離れた看護師は転職して別の職場で働く事が多いのですが、現場を離れず同じ職場で働けると、その分管理職を任せられやすいというのも男性看護師の利点として働きます。
 
 こうして、スキルとキャリアを積み重ねてきた男性看護師は、管理職などの責任ある業務を任せられる事が多くなり、女性看護師とくらべて給料が上がりやすくなるのです。
 男性看護師も女性看護師も同じ看護師ですが、業務の性質上どうしても男性看護師の働ける現場は少なくなります。その一方で、少ない男性看護師の力を必要とする現場も確かに存在するため、確かな需要が存在しています。その結果、男性看護師と女性看護師の間の年収に開きが出たといえるでしょう。
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