薬剤師の転職活動と雇用保険の関係。手続きは忘れずに

雇用保険・失業給付とは

 雇用保険とは、失業をした人が失業中の生活を心配することなく、再就職活動を支援するための制度です。失業して再就職活動をする人が、一定期間、一定額の失業給付を受け取ることができます。失業給付の金額は、年齢や勤続年数、退職前の給料額によって異なります。
 
 国の制度に基づき、すべての事業所が加入を義務付けられていますが、まれに加入していない事業所があります。また、正社員でない、契約社員や派遣社員等でも雇用保険に加入していることがあります。自分が雇用保険に入っているかどうかは、自分の勤めている会社の給与明細に「雇用保険料」の項目があるかで確認することができます。
 
 失業給付を受けるためには、自宅の住所を管轄しているハローワークで手続きをします。退職した職場から届く「離職票」とともに、雇用保険被保険者証、印鑑、住民票と証明写真、貯金通帳が必要となります。失業給付は、再就職活動をしていることが条件となりますので、ハローワークで求職の申し込みも行います。

失業給付を受け取る条件

 失業給付を受けるためには、一定の条件があります。
 
 ・離職した日からさかのぼって2年間に、雇用保険に加入していた期間が12ヶ月以上あること。
 ・離職した日からさかのぼって、賃金の支払いの基礎となった日数が月ごとに11日以上あり、その月が12ヶ月以上あること。
 
 自己都合退職の場合、通常は12ヶ月以上勤務していれば、失業給付を受け取ることができます。会社都合等、例外的な場合は6ヶ月以上の勤務であれば対象となります。転職活動を考えている人も、現在働いている職場で12ヶ月に満たない場合は、12ヶ月を超えるまでは続けた方が、給付を受けることができます。
 
 失業給付が受けられる期間は、勤続年数が10年未満の場合は90日間、10年以上20年未満は120日間、20年以上の場合は150日間です。通常の手続きだと、失業の認定を受けた約4ヶ月後から受け取りが開始されます。

転職先がすぐに見つかった場合は再就職手当も

 国家資格を持つ薬剤師の場合の転職は、比較的再就職もしやすいですが、失業給付の受給手続きをしてから早期に就職が決まった場合に、再就職手当が支給されることがあります。
 
 この再就職手当を受給する条件は、
 
 ・失業給付の手続きの段階で次の就職先が決まっていないこと。
 ・再就職先の雇用形態が、短期間の臨時的なものや、就業時間が短いパート・アルバイト
 ではないこと。
 ・自己都合退職の場合、失業給付手続きをして1週間の待機期間と1ヶ月を経過しない間は、ハローワークの紹介した職場のみが支給対象。(この期間をすぎればハローワークの紹介以外でも対象となります)
 ・過去3年以内に再就職手当を受給していないこと。
 
 があります。再就職手当の詳細はハローワークで確認することができます。
 
 再就職手当は失業給付の手続きを行わないと受け取れません。一度退社をしてから転職活動をする場合は、失業している期間が短くても再就職手当が受け取れることがありますので、忘れずに失業給付の手続きを行いましょう。

再就職先でも忘れずに雇用保険の手続きを

 薬剤師が転職する場合でも、正社員として働く場合は、雇用保険や健康保険など各種社会保険の手続きが必要となります。転職活動で内定を受けたら、再就職先に手続きについて確認するようにしましょう。派遣社員や契約社員等でも雇用保険の対象となることがありますので、再就職先の規定を確認します。薬剤師専門の転職支援サービスを利用している場合は、転職支援サービスを介して事前に転職希望先に確認しておくと、手続きがスムーズです。
 
 再就職先で次回退職時に雇用保険の失業給付対象となるのは、通常、12ヶ月を経過してからとなります。また、再就職手当の受給対象となるのが、過去3年間受給していないこと、となります。失業手当や再就職手当を受け取るために転職活動をするわけではないですが、仮に、再び転職活動をする事になった場合に、参考となる期間と言えます。
 薬剤師に限らず、転職の場合、現在の職場で働きながら転職活動をする場合と、一旦退職をしてから転職活動をする場合があります。比較的すぐ再就職先が見つかる薬剤師ですが、退職してから再就職までブランクが少しでも発生する場合は、忘れずに失業給付の手続きを行いましょう。
 
 失業中の生活を支える雇用保険ですが、失業の認定を受けてから実際に給付を受け取れるまでの期間が4ヶ月ほど空くので、退職してから再就職先を探す場合は、最低でも4ヶ月間の生活資金を確保した上で行うといいでしょう。
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