薬剤師も訴訟に巻き込まれるってホント・・・?

訴訟問題が起こらないよう日頃から気を付ける

 一般用医薬品の場合は、訴訟を起こされる可能性は極めて低いのですが、もし訴えられるとしたら薬の説明が間違っている場合です。病院においては、医師が責任者なので薬剤師が訴訟を起こされるケースは少ないのですが、調剤薬局においては、薬剤師が責任者となるため、調剤ミスがあれば医療ミスとして訴訟を起こされる可能性はあります。
 
 もし、実際に薬局の過失となった場合、薬局側が患者さんに対して謝罪し、健康被害に応じた賠償金を支払って示談にするケースもあります。医療訴訟件数は年々増加しているので、薬剤師として訴訟問題が起こらないように日頃から調剤ミスを避けることに努めなくてはなりません。

確認不足から起こるミス

 1. 医薬品を取り間違えることによって起こる調剤ミス
 各薬剤師が責任を持って調剤し、必ず再確認を怠らないことです。
 
 2. 薬歴を確認しなかったときのミス
 副作用歴やアレルギー歴を確認して、処方薬を服用しても問題ないかをチェックしたり、服用中の薬剤がある場合には重複作用を確認しなくてはなりません。
 食物アレルギーや嗜好品、妊娠や授乳中の患者の場合、特に薬歴の情報を見落とさないようにする。
 
 3. 患者に誤った薬剤を交付する調剤過誤のミス
 誤った薬剤を交付したことで、患者に健康被害が起こることがありますので、薬剤の交付前に、もう一度確認をしながら交付することが必要です。

情報伝達の不備から起こるミス

 4. 医師の意図と薬剤師の意図の違い
 調剤薬局から処方箋を出した後、患者側から処方箋が適正かという問い合わせが頻繁にあります。この場合、医師は患者の症状から治療の一部として薬を選びますが、薬剤師は薬の効能だけを考えて判断します。医師と薬剤師の見解の違いに、一番不安になるのは患者です。薬剤師は、一枚の処方箋だけで判断しなくてはならないことに意識して、医師との相違が起こらないようにしなくてはなりません。
 
 5. 医師や歯科医師への確認を怠る
 薬剤師は、処方箋に疑わしいところがあった場合、医師や歯科医師に問い合わせて確かめなくてはなりません。確かめなかったために、薬の過剰投与や別の薬との取り違えなどで死亡した事故が起きています。
 少しでも疑問点があったならば、医師や歯科医師に確認をとることと、ダブルチェックで事故を防ぐようにします。
 
 6. 誤った薬剤を交付後のミス
 誤った薬剤を交付してしまった場合、正しい薬剤を渡したかどうかが不安になった場合、必ず管理薬剤師に報告をしなくてはなりません。

知識不足によるミス

 7. 服薬指導のミス
 用法、用量を理解して、正しく指導しなくてはなりません。吸入薬や注射薬などの使い方は的確に説明をします。薬剤師自身がよく理解していないと、正確な指導はできません。
 
 8. 薬剤師が情報提供を怠ったミス
 薬剤師は、調剤した薬剤の適正な使用のための必要な情報を提供しなければなりません。必要な情報を提供しなかったことで、誤った服用が起こり得るので、使用するにあたっての情報を必ず提供します。

その他の考えられるミス

 9. 調剤に使用する分包機などの誤作動による調剤ミス
 定期的に、器具の不具合をチェックしておくことです。
 
 10. 事後の対応ミス
 事故や過誤報告書の作成、処方医への方向、薬剤師会への相談・報告、行政への報告、警察への届出をしなくてはなりません。
 
 
 万が一調剤ミスの薬を患者さんに渡してしまった場合、大事なことは気づいた時点で対応をすることです。患者の健康被害を何よりも大切にすることです。この意識を常に持ち続けていれば、最悪の事態が防げます。
 薬剤師の場合、調剤薬局での勤務に限って訴訟問題の可能性があると考えます。医師からの処方箋をもとに正しく薬を調合して、提供していれば責任が問われることはありません。
 
 毎回、一つ一つの作業に責任を持って、ダブルチェックを忘れないことを、日頃から心掛けることが大切です。
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