求人票を正しく読み説くー給与から5つの就業状況を推測する

給与が高いのに求人が常に掲載されている理由とは

 給与が高いにも関わらず、求人広告が常に掲載されている医療機関は常に人員不足の傾向があります。もちろん、段階的に施設を拡充するために、長期間にわたり求人を掲載し、必要な人員数がキープできなかったため高めの給与設定になっている求人も考えられますが、どちらかといえば「何らかの理由により、人員が常に流出する」といったケースが多いと推測されます。
 
 ではなぜ、求人広告を常に出さなければならないのでしょうか。主に「勤務体系が過酷」「学閥など人間関係の風通しが悪い」「求人内容にごまかしがあるので、条件と違って退職する」「担当者が適切な人員を確保できない」「仕事にやりがいを感じられない」というケースが考えられます。
 
 勤務体系が過酷、というのは経営者の方針が労働者目線になっていないケースと、地方の医療機関など本当に必要な人員を確保することが経営上困難であるが地域には必要とされているケースがあります。ギリギリの人員で医療行為を行っていると、やはり体調面などから退職をせざるを得ない人が出やすくなります。しかし増員を大胆に行えず、やむを得ず医師一人の給与を高めに設定することで人員の確保を行う必要があるのです。前者はただ医師に負担をかけることになりがちですが、後者の地方医療機関などは自身の決意やスキルアップの内容によっては要注意求人ではなくなる可能性があります。

人間関係による退職が予想される場合

 大学病院や総合病院など、医師の技量以外の条件、特に人間関係で大量退職、大量採用を行う場合があります。この場合、大量退職の理由がひとつの派閥がごっそり入れ換えになっていたり、古い学閥体質が解体し退職者が重なっているからであれば、新しい環境で就業しやすくなりますが、学部長、院長などの派閥が残っている場合は要注意かもしれません。医療の現場は、組織が大きくなればなるほど、古い派閥が根強く残っていることが多く、自身がそのような環境に身を置いてまで得たい知識、経験がなければ、今風通しが改善し始めていたとしても、いずれ以前あった企業体質が戻らないとも限りません。それらに耐えて得る高給は本当に自身のためになるのか、ということも含めて、応募する求人を見定める必要があります。
 
 医療従事者としての業務がやりがいのある仕事に感じるかどうかは実は周りの環境に左右される部分が多くあります。まずは人間関係や現場で使用している医療ツールなどを総合的に判断してみるとよいでしょう。

求人者側に問題がある場合

 退職が続く職場として、人事担当者が組織の欲しい人員を理解していないケースや、求人には「手当別」に見える内容を記載しているにもかかわらず、実際に転職してみると「手当込み」の求人であるため本来受け取れると思っていた報酬が正当に受け取れないケースがあります。人事担当者と現場の上司がイコールの場合はこのようなミスマッチは起こりにくいのですが、担当者が複数人いるような場合はどうしても齟齬やごまかしが起こりがちです。このような求人に転職しないためにも「実際に話をしてみて、不安に思ったら細かい条件は事前にきちんと確認しましょう。
 給与面の充実している求人は何か問題をはらんでいる可能性があるのは事実ですが、全ての求人がブラック要素が高い訳ではありません。医師の技量を正当に評価した結果他の医療機関より条件がよい場合も十分にあります。
 
 不安で有れば、セカンドオピニオンのように、第三者からも情報を得るように心がけることをお勧めします。
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