医師の退職・やめる理由の本音と建前

退職理由の本音には口にしづらいものが多い

 医師が転職を考える理由としては、キャリアアップ目的の他に多忙すぎる勤務状況や、報酬面での不満、人間関係での問題点などがあります。もちろん、不満があって転職するばかりではありませんが、あまり口にしたくない理由が多いのも現実なのです。
 
 ズバリ本音を言って辞めることは、気分的にはすっきりするかもしれませんが、あまり得策とは言えないやり方です。辞職しても関係が完全に絶たれるとは限らないこともあるのが医師の世界であり、加えて悪い評判をたてられる可能性にもつながりますので、避けて通りたいやりかたとなります。
 
 また、特に大きな不満を持ってはいない場合でも、もっと好条件の仕事がみつかったからといって、それまで共にがんばってきた仲間の元を離れることを、少し後ろめたく感じてしまうかもしれません。この場合も、あまりはっきりとは言いたくないというのが本音なのではないでしょうか。

退職の理由・一身上の都合ではだめなのか

 仕事を辞めるにあたっては、一応の理由を上司や雇用主に伝える必要があります。しかし、一般的にこれは、「一身上の都合です」と言えばことたりるものとされており、詳しく説明しなければ辞職できないなどという理屈はありません。
 
 とはいえ、それまで同じ職場で働いてきた者同士、興味的な意味合いで「なぜ」かを知りたいと考えるのも当然と言えば当然の心理ではあり、しつこく本音を聞き出そうとするかもしれません。
 
 もしも職場に100%満足していれば、転職を考えることもなく退職に至る理由も普通は発生しないものです。忙しさ、人間関係、給与条件などのどれかに不満があるからこそ、より良い仕事を探そうと考え、転職活動をはじめるというケースば多いでしょう。そのため、「やめる」と言われた側は、その不満点を知りたがる傾向があるのです。

今後の付き合いを考えて冷静な判断と理由付けを

 一身上の都合で納得してもらえないとしても、退職することはもちろん可能です。しかし、今後も多少の付き合いが絶えない相手や、周囲との人間関係を考えれば、押し切りづらい面もあるのではないでしょうか。
 
 とはいえ、ストレートに職場の不満を言ったところで、あまり良い結果につながる可能性もないため、できれば本音には触れずに済ませるのがおすすめです。とにかく冷静に事を進めるように心がけましょう。特に、本音の退職理由の中に個人攻撃的な内容が関わっている場合には注意して、個人名を口にしないように気をつけましょう。
 
 医師の転職は今や当たり前ともなっており、それほど理由を追求されない職場も増えてきていますが、立つ鳥後を濁さすと考えて、なるべく余計なことはしゃべらないほうが良いといえるのです。くれぐれも憎まれてしまったりすることのないように、細心の気配りを持って退職理由の建前を押し通しましょう。
 医師に限らず、退職の理由はあまりはっきりと言わないことが日本では慣例のようになっています。裏を返せば、言わなくてもある程度のことは、相手が察していると考えることもできるので、あまり凝ったウソをついたりするのは逆効果となります。気持ちよく職を辞することができるように、シチュエーションに合わせた退職理由を考えてみてくださいね。
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