魅力的だけど、大変。子供にも看護師を勧めるには

なぜ子供を看護師にしたいのかを考えよう

 率直にお聞きします。子供を看護師にしたい理由は何でしょうか。看護師になってほしいお母さんにそう尋ねると「看護師の資格は不況になっても生涯安定して就業しやすい」「人の命や健康に携わり、責任感とやりがいのある仕事に就業して欲しい」などの声を聞きます。もちろん現在看護師であるお母さんなら、看護師が魅力的な職業であることは自身の経験で肌身を持って感じていることでしょうが、その一方で大変な部分はないでしょうか。「夜勤が大変」「子供が小さいうちは預け先の確保が難しい」「家庭と仕事の両立が大変」などといった悩みはありませんでしたか。
 
 看護師でスキルアップを図りたいと思えば、夜勤や休日出勤などの対応は避けて通れません。スキルアップやのための就業や責任のあるポジションに就こうとした時、若く単身で有れば自身の努力で何とか乗り切れることも多くあります。しかし、自分や周囲の看護師仲間が単身世帯でなくなった時、自分の努力だけではどうすることもできないことがありませんでしたか?その時、自分の家庭と仕事の両立には家族や友人の協力を必要としたことはありませんか。運よく周囲の理解を得られたとしても、結婚して、子供を育てて…といった段階が変化するたびに困った状況になったことはありませんでしたか?
 
 看護師が看護師を辞める理由の上位にあるのは、激務による体調不良や仕事と家庭の両立による負担増です。これらの問題と、看護師になった時のメリットを、自分の子供に理解させたうえでそれでも看護師になりたい、看護師になってほしいと思うのであれば、ぜひ心から応援してください。

養いたい「心の教育」とは

 受験や国家試験に対する具体的な勉強方法はもちろんあります。一定基準以上の数学や科学、生物の知識、語学力などを養う必要ももちろんあります。ただ、学力という面での勉強方法であれば、学校や塾の先生の方がよく知っていることでしょう。然るべき教育機関と連携することができれば、看護師になれるだけの学力は養われる可能性は高くなります。
 
 では、家族として「自分の子供を看護師にしたい」、と応援するなら何をしてあげればよいでしょうか。それは「心の教育」です。看護師が相手にする人の大半は、体調が悪い、けがをした、など健康に不安がある人です。もちろん一人一人の心理状況に全て寄り添うことは不可能ですが、例えば外来で実際に目の前にいる人が、どんな気持ちで今ここにいるのか、問診で話していることが全て本当なのか、他に診察のヒントになることを本人が話していなかったか…などといったことを推察する想像力は医療従事者として重宝される能力です。
 
 もちろん最低限のスキルは、実際に看護師として働き始めた後の日々のルーチンワークでも養うことができますが、本当に必要な感性は幼少期や思春期の様々な体験で養われます。逆にいえば、大人になってから想像力を会得しようとしても、成功体験が少ないため、相当な努力を強いられかねません。学力は家庭以外でも養えますが、家族や友人とそろって楽しい思いや、一緒に何かを実現するために大変だった、そしてそれを乗り越えた経験が多ければ多いほど、子供の感性は豊かになります。
 
 看護師になるための勉強は容易なものではありませんので、どうしても勉強面に意識が行きがちですし、楽しい思い出だけでは看護師の資格を得ることはできません。そのバランスをきちんと保つように心身の状態を導いてあげることが、親から与えられる本当の教育なのかもしれません。
 看護師の魅力を一番知っているからこそ、子供も看護師になってほしい。それは自分の仕事が好きであれば誰もが一度は考えることです。ですが、子供には子供の考えや子供の人生があります。親の押し付けではなく、子供が心から看護師になりたいと思ってくれるならとてもしあわせなこと。その時にしっかり応援できる、心の余裕は親側にも必要な要素といえるでしょう。
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