薬剤師は転職で年収を上げられるのか

薬剤師の人件費は抑制される傾向に

 2014年の調剤報酬改定や、国の医療費削減の動きによって薬局収入は全体的に減少しています。それに伴い、人件費はますます抑制される傾向にあります。つまり年収アップは、どこの薬局に行っても難しい時代なのです。
 
 薬剤師が年収を上げたいと思うのなら、普段からさらなる知識向上や調剤経験を積み重ねておきましょう。自分自身の付加価値を高めておけば、社内での評価が上がるかもしれませんし、転職する際にも優位になるのは間違いありません。

薬局の経営状態から将来性を判断

 勤務する薬局の経営状況や将来性を普段からよく見ておきましょう。在宅医療分野への進出など経営状況を改善する取り組みをしているかどうか、地域でのニーズはどうか、ライバル店の攻勢に押されていないか、などを総合的にチェックします。
 
 勤務している薬局の経営が将来的に厳しくなると判断するなら、転職を考えても良いでしょう。一方、転職する場合でも、目先の年収だけでなく、会社としての将来性を見ておくことがとても大切です。

年収の提示では昇給についても確認を

 調剤薬局を併設するドラッグストアが増えるなど、薬剤師の人手不足は続いています。いざ転職活動を始めてみると、今より高い年収を提示してくれる薬局もあるでしょう。しかし中には、何とか薬剤師を確保しようと採用時には高賃金を提示しておきながら、入社後は昇給額や昇給率を抑える会社もあります。その場合、元の会社で昇給を続けていた方が高い年収を得られていたのに…、と後から悔やむことにもなりかねません。もし長く働ける職場を探しているのなら、昇給については最初に必ず確認しておきましょう。
 
 社員の昇給を抑えている薬局は定着率が低く、職場環境に問題がある場合も多いものです。提示された金額だけで、転職を判断しない方が賢明でしょう。

薬剤師の供給過剰…安易な転職には注意

 第二類と第三類なら、薬剤師の資格がなくても一般医薬品を販売できる登録販売者制度が2009年から始まりました。また薬学部や薬科大学は乱立傾向にあり、薬剤師の数は今後も増え続けることが見込まれています。そのため一部では薬剤師が供給過剰になる恐れがあると言われ、今後はますます、薬剤師のスキルや経験が問われる時代となりそうです。もし入社して年月が浅いときに転職していると、職歴としては印象の悪いものになります。同じ職場で地道に経験を積んだことが将来、役に立つこともあるかもしれません。短絡的に転職を決断する前に、いま一度、自分のキャリアアップについて考えてみましょう。
 地方ではまだまだ薬剤師不足が続く傾向にあり、都市部にこだわらなければ年収の大幅アップは見込めそうです。都市部でも異動や休日出勤ありなど、他の人が敬遠しがちな条件を受け入れることで、年収の上がる可能性はあります。年収という目先の利益にこだわらず、会社の将来性や、今後、自分がどのような働き方をしたいのか、といった点にも目を向けて、本当に今転職すべきかどうか、考えた方が良いでしょう。
・転職実績、満足度No.1のサイトと提携
・あなた専任のエージェントが、希望の条件、薬局を探します
・高給与、土日休み、復職も大歓迎!