薬の知識が生かせる医薬情報担当者の主な仕事

医薬情報担当者とは何をするの

 医薬情報担当者は、一般にMRと呼ばれています。医療機関を訪問し、医療用医薬品が適正に使用されるように、自社の医薬品の情報を医師や看護師などの医療関係者に伝えて、売り上げにつなげるのが仕事です。販売価格の交渉や決定は、MSという医薬品卸売会社の営業担当が行っています。市販された医薬品の副作用情報などを企業にフィードバックするという役割も担っています。MRには業界の自主資格のMR認定試験制度がありますが、薬剤師は一部が免除されています。

担当する医療機関の規模によって異なる業務

 医薬情報担当者(MR)の仕事は、診療所やクリニック等の小規模な医療機関の担当と、大規模な医療機関に当たる病院の担当で、仕事内容が異なります。大きく異なるのは卸担当者(MS)との関わり方です。小規模な医療機関の場合は、MSは医薬品の納入のため、頻繁にクリニックに出入りして医師と接していて、MRもMSと協力して業務を行うのが一般的です。仕事の流れとしては、例えば、朝は特約店へ出向き、MSと情報交換をし、自社の営業への協力を依頼します。その後、日中にクリニックを10軒ほど訪問し、夕方再び特約店でMSと打ち合わせします。これに対して、大規模な病院では、MSは物品管理の課を通して医薬品を納入するため、医師の接点はあまりありません。そのためMRは独自に営業活動に動きます。1日に1~5件の病院をまわり、医師だけではなく、看護師や薬剤師、臨床検査技師といった医療スタッフともコミュニケーションをとり、医薬品の説明や情報収集を行っています。

医薬情報担当者の制約

 製薬業界では、「医療用医薬品プロモーションコード」や「公正競争規約」といった、業界独自の厳しい倫理規定が設けられています。医師に対する接待にも、制限があります。病院によっては、医薬情報担当者の訪問が曜日や時間で規制されています。また、卸価格の交渉はMSが行うため、一般的な営業職で行われるような値引きによる新規開拓をすることもできないのです。ただし、医薬品の情報提供を重視する流れですので、薬剤師としての知識が生かしやすい時代になってきました。

新製品発売に合わせた説明会や講演会の開催

 医薬情報担当者の仕事には、自社製品の販促のため、説明会や講演会の開催もあります。説明会は、病院やクリニック、調剤薬局などで、新商品など医薬品について説明を行うものです。説明会に際しては、質問に対する回答も準備しておかなければなりません。開催する時間帯によって、お弁当かケーキ、お茶などを用意しておくこともあります。講演会は、新製品の発表の時期などに合わせて、教授クラスの有名な医師を招いて、ホテルで主に土曜日に催されます。製薬企業が主催するケースと地域の医師会の主催となるケースがありますが、準備を担当するのは、どちらも製薬企業側です。講演する先生への依頼から、参加する医師の確保、当日の受付や会場案内までの全般の業務を受け持ちます。
 医療情報担当者は製薬企業の営業として、制約のある中、自社の医薬品の営業活動を行っています。転職にあたっては、薬剤師の医薬品の関する知識は役立ちますが、営業色の強い仕事であることを認識しておきましょう。医療機関で新製品が採用されたときなどにやりがいが感じられます。
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