外国で働ける世界の薬剤師制度とは

ステータスが高い職業である薬剤師

 アメリカの一部の州(カリフォルニア)やフランスなどでは、薬剤師はもっとも信頼される職業とされています。医療費が無料のイギリスでは、病院で診察を受けるのに予約しても受診まで数週間も待たされることがあるなど、スムーズな医療の流れとは言えないため、慢性疾患やちょっとした体調の相談などは、地域の薬局や薬剤師に頼ることが多いです。国によって、都市部では医療施設や人材が確保されていますが、地方では難しく、地域医療の担い手となる薬剤師の存在は貴重です。そのため、多くの国では薬剤師はステータスが高い職業として認識されています。

外国で薬剤師になるためには

 薬剤師の制度は国ごと、国によっては州単位で異なります。外国で薬剤師として働くためには、働く地域の制度に合わせ、必要な資格を取得する必要があります。また、国によっては、薬剤師の免許の更新制度があり、常に学びが求められます。薬剤師は人気が高いことから、大学の薬学部の競争率は高く、目的意識が高い優秀な学生が集まります。薬剤師の資格を得た後の就職先は、その国、地域の医療事情に左右されますが、調剤薬局、ドラッグストア、病院、製薬会社、もしくは地域の公務員となる場合もあります。

日本の薬剤師免許は通用しない

 日本で薬剤師の資格を取得しても、そのままでは海外では使えません。逆に、海外で取得した薬剤師の資格は日本では通用しません。日本の薬剤師国家資格を外国で通用させるためには、「トランスファー(transfer)」という制度がありますが、国・地域ごとに規定は異なり、いくつかの試験に合格する必要があります。初めから海外で薬剤師として働きたいのであれば、希望の国の薬科大学を目指した方がよい場合が多いです。薬学の知識とともに、外国で薬剤師として働くためには、現地でコミュニケーションするための現地語の習得が必要です。また、薬剤師に限らず、外国で働く場合には、就労ビザの取得が必要な場合があることにも留意が必要です。

薬剤師として国際貢献ができる

 海外で薬剤師として働く手段として、「海外青年協力隊」や「国境なき医師団(MSF)」で薬剤師として応募する方法もあります。発展途上国の貧弱な医療を人道的観点から支援するという性格上、勤務国は発展途上国が中心となります。「海外青年協力隊」の場合は、筆記試験、健康診断を経て、グループディスカッション、技術的な面接試験に合格した後、合宿形式の派遣前訓練を受け、派遣国で2年間協力活動を行います。「国境なき医師団(MSF)」の場合は、MSFが運営する病院や診療所での医薬品や医療資材の管理、薬局の管理、薬局のスタッフの指導などが行われます。国際貢献の意味が強いこれらの活動ですが、活動する地域の環境が厳しいことも多く、求められるスキルが高いのですが、給与面では日本の薬剤師の収入と比較しても高くはありません。稼ぐためというより、現地で苦しんでいる人たちを救いたいという意識が重要となります。
 外国では、薬剤師はエリート職として捉えられており、欧米では相応の収入を得ています。そのため、薬剤師は人気のある職業ですが、資格を得るためには、さまざまな難関試験等をパスすることが必要です。日本人が外国で薬剤師とした働くためには、さまざまなハードルがあり、高いモチベーションと目的意識が求められます。
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