日本とは違うブラジルでの薬剤師制度

日本とは違う!ブラジルの完全な医療分業

 日本では、まだまだ医療分業は進んでおらず、医師が薬を処方したりすることも少なくありません。医療分業の面から見ると、薬剤師における日本とブラジルの医療は全く別物です。ブラジルの薬剤師の制度は、完全な医療分業制をとっており、医師の処方に基づく医薬品も薬局で扱います。日本では、場合によっては直接病院で受け取ることもありますが、ブラジルでは病院で医薬品を受け渡すことはないということですね。日本でも調剤薬局が増えており、ブラジルに近い形の病院は増えてはいますが、完全な医療分業とは言えません。

ブラジルでの薬剤師の役割とは?

 ブラジルでは、医療が完全に分業され、医薬品は薬局での販売となっていますが、薬剤師はどのような役割を担っているのでしょうか?まず、薬局には2つの種類があります。ファルマシアとドロガリアというものです。パッケージ化された医薬品はどちらでも入手可能ですが、処方箋をもとに薬剤師がその場で調剤する必要のある薬は、ファルマシアのみで出してもらえます。ファルマシア、ドロガリアどちらの薬局においても、薬剤師が常駐していることが法律で定められています。

薬や医学制度から見たブラジル

 ブラジルの医薬品は、パッケージの色によって、処方箋の有無を確認することができます。赤や黒の帯がついたパッケージは処方箋が必要な医薬品です。薬局では、他にも処方箋なしに販売可能なOTC医薬品なども販売されていますので、処方箋が必要なものは一目で判断できるように色分けされています。現在、ブラジルの医療は、公的病院での治療は無料ですが、その反面、混雑が起こり長時間待たされることも少なくありません。また、私立病院は有料です。そのため、ブラジルでは時間効率を考えて、軽度の症状であれば、薬局で医薬品を購入して治す方も多くいます。ブラジルでは、薬局は身近な存在なのです。薬剤師には、調剤の知識だけでなく、患者さんに必要な薬を判断するためのコミュニケーション能力も求められます。

ブラジルで薬剤師として働くには?

 ブラジルで薬剤師になるための学習時間などは、日本と大差はありません。まずは、大学で5年程度の薬剤師になるための教育を受けます。単位取得後、研修を行うことで薬剤師として働くことができます。ブラジルではまだまだ薬局の薬剤師不足が問題となっています。ある調査では、多くの薬局で薬剤師が常駐していないケースやさらにはそもそも薬剤師がいないケースがあるということが分かりました。ブラジルでは、薬局に薬剤師を営業時間中は常駐させなければならないという法律があります。違反すれば、営業停止や罰金などの制裁が加えられる可能性もあるのです。
 ブラジルでは、医療分業が完全化し、薬剤師は薬のプロフェッショナルとして認められています。調剤や薬の相談など薬の知識のほか、ブラジルの薬局では薬剤師の存在は重要なものです。しかしブラジルでは、薬局の数に対してまだまだ薬剤師の人数が足りていないのが現状です。
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