薬剤師として知っておきたい血糖自己測定とは

血糖自己測定の実態!

 血糖自己測定とは、糖尿病患者が血糖管理などを目的として、自分で血糖値を測ることです。自分で血糖値を測定するとはいったいどういったものなのでしょうか?血糖の測定は専用の機械で行います。機械といっても大型のものではなく、手のひらサイズで持ち運びに便利なものです。測定器の先端には取り替え可能な小さな針が仕込まれています。測定器の先端の針を指や耳の裏など、出血の少ない部位に指して測ります。試験紙を伝って、機械が血糖値を読み取り、機械画面にデジタル式で血糖値が表示される仕組みです。糖尿病は、インスリンを打つ回数が病状によって異なり、1日1回から4回と人によって差があります。血糖自己測定の頻度も、インスリン注射回数と比例していて、インスリン治療患者は、インスリン量の調整のため血糖値を食前に血糖値を必ず測るようにという指導があります。

血糖値と薬の関係は深い!

 自己測定と聞くと、患者側の自己管理のように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。薬剤師業務とも深い関わりがあります。血糖値の変化によっても処方薬が変わることもあるのです。またインスリン治療にも同じことがいえます。インスリンは体内で生産されるホルモンです。しかし、糖尿病の場合、体内でのインスリンの量が極端に少なかったり、全くなかったりします。体の状態がずっと同じだとは限らないので、自己測定での血糖値の値は一つの指針です。血糖値の値や状態に合わせて、注射でのインスリンの量を調節しなければなりません。

血糖値はどういった症状にどのように必要?

 糖尿は大きく分けて、1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病の3つに分けられます。それぞれどのように血糖値の値が必要とされるのでしょう?
 
 1.1型糖尿病
 体内でインスリンが分泌されない状態です。比較的血糖値の上がり下がりが激しく、血糖自己測定は重要になってきます。血糖値の測定とインスリン注射の管理が頻繁に必要な型です。
 
 2.2型糖尿病
 インスリンが分泌されていても効果が出にくいなどインスリンが正常に分泌されていない状態です。血糖値の値は主に食事や運動などの自己管理に役立てることができます。
 
 3.妊娠糖尿病
 妊娠中に、もともとの体質などがきっかけで血糖値が高くなってしまう状態です。血糖値が高いと流産などのリスクが高まるため、血糖値を測り、自己管理やインスリン注射の導入などに役立てます。

血糖自己測定のメリットデメリット

 血糖自己測定はメリットばかりではありません。デメリットもあります。
 
 (メリット)
 血糖自己測定を行うことにより、より血糖値の推移がわかるようになります。インスリン量の管理や適切な治療法へのアプローチが可能です。さらに、自身で血糖値を把握することで、自己管理力が芽生え、生活の改善にも役立てます。また、血糖値は高いだけでなく低すぎるのも良くありません。低血糖症を起こすと最悪の場合、死に至ります。低血糖の早めの対処にも役立たせることが可能です。
 
 (デメリット)
 人によっては1日に何回も針をさして、血糖値を測らなければなりません。採血の際の痛みが問題です。また、人によっては血糖値をしっかり管理しようとしすぎるあまり、数字恐怖症になることもあります。
 血糖自己測定は、医師の治療法だけでなく、薬剤師の調剤などにも役立ちます。糖尿病は、血糖値の変化が不規則に起こるなど、それぞれの患者さんの状況によって薬の処方の仕方が変わってきます。糖尿病だけでなく、血糖自己測定での血糖値の変化に伴う処方も薬剤師としてぜひ知っておきたいですね。
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