わたしは入れる?うつ病の場合

うつ病にはどれくらい治療費がかかるの?

 うつ病は他の病気やケガとは違い、目で見て判断することができず治療方法やその効果も個人に合わせて異なるため、いつ完治できるのか分からないのが特徴です。そのため、治療費を事前に予測することができません。治療は薬物治療や認知療法(行動療法)が一般的で、基本的な治療は健康保険の対象となります。しかし完治まで何年もかかるケースもあり、長期化して負担が大きくなることも考えられます。特に仕事を休んでいて収入が減っている場合は、より負担になります。またうつ病が重症化すると長期の入院が必要になる場合もあり、発症してから保険の必要性を感じる方も多いことでしょう。

なぜうつ病は保険に加入しにくいの?

 保険会社がうつ病の場合に加入を断る理由として、自殺率が高まる、再発率が高い、治療や入院が長期化する可能性があるなどが考えられます。日本の自殺者のうち、約6割がうつ病を患っていたと考えられており、発症していない人と比べてはるかに自殺率が高いのが分かります。またうつ病の再発率は約6割もあり、他の疾病と比べて非常に高くなっています。そしてうつ病が重症化して環境を変えなければ回復が望めない場合、何年も入院生活を送ることも考えられます。これらの現状から、うつ病の場合に保険に加入することが難しくなっているのです。

うつ病の告知義務はいつまで?

 保険加入時の告知書には「過去5年以内に、医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがあるか」という項目があります。もしうつ病を完治していても、5年未満の場合は告知書の項目に該当するため、加入が難しいのが現状です。「言わなければ加入できるのでは・・・」と思いがちですが、告知義務違反をすると給付金が支払われなかったり、契約を解除されたりする場合もあるので正しく告知する必要があります。また完治から5年以上経過していれば告知義務がなくなるため、加入できる可能性は高まります。

うつ病でも入れる保険は?

 うつ病を発症すれば、絶対に保険に加入できないというわけでもありません。保険会社によっては引受緩和型保険があり、うつ病の場合でも加入できる可能性があります。引受緩和型保険とは、告知項目を限定することで引受条件を緩和しているもので、持病のある方でも加入しやすくなっています。例えば告知項目で、通常は「過去5年以内に医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがあるか」が、過去2年以内になっているものもあります。引受緩和型保険は通常の保険よりは割高ですが、うつ病でも加入できる可能性のある保険です。現在では医療保険と終身保険があり、オリックス生命の「キュア・サポート」やメットライフ生命の「ずっとスマイル」など多数の商品があります。
 ※2015年4月時点での商品情報です。詳しくは各保険会社にお問い合わせください。
 よく「うつ病は保険に加入できない」と思われがちですが、割高になるものの加入できる可能性のある保険はあります。金銭的な不安を軽減して治療に専念するためにも、最初から加入をあきらめずに引受緩和型保険を検討してみてはいかがでしょう。