入院時にかかる費用は?

入院費用の内訳① 公的医療保険の対象

 入院費用として、入院基本料、治療費、食事負担代、差額ベッド代、雑費が含まれています。そのうち、公的医療保険の対象となるのは入院基本料、治療費、食事負担代の3点です。入院基本料は一般病棟や精神科病院などの病棟の種類によって分類され、診察料や看護料、寝具や部屋代などによって決められますが、病院によって異なります。治療費には投薬や手術、検査や画像診断、注射やリハビリなどの料金が含まれます。食事負担代は1食260円と決められていて、低所得者は軽減される場合があります。

入院費用の内訳② 公的医療保険の対象外

 入院費用のうち、差額ベッド代と雑費は健康保険の対象外となるため全額自己負担です。差額ベッド代は4人以下の部屋で、一人当たりの面積が一定以上であれば発生します。例えば4人部屋か個室かによっても金額に差があり、一般的に金額は1日当たり数千円から数万円と言われています。雑費にはテレビや冷蔵庫の使用代やタオルなどのレンタル代、通信費や新聞代、診断書や証明書などの文書料、衣類代や家族が来る交通費などが考えられます。また先進医療を受けた場合、その技術料は公的医療保険の対象外で高額療養費制度も使えません。先進医療に掛かる費用は数千円から数百万と差が大きく、特にがんの場合は高額になるため負担が大きくなります。

入院日数はどれくらい?

 入院が長引けば長引くほど、負担は大きくなります。入院日数はどれくらいになるのか、代表的な疾病の平均的な入院日数を紹介します。※生命保険文化センター 平均在院日数参照
 胃がん22.6日 直腸がん17.5日 気管・肺がん21.7日 心疾患21.9日
 糖尿病36.1日 認知症359.2日 高血圧疾患41.2日 統合失調症等561.1日
 厚生労働相の調査では、退院患者の平均在院日数は32.8日となっています。疾病によって入院日数は大きくことなるため予測できませんが、長期化することも想定して備える必要がありますね。

医療保険の入院給付金

 医療保険の入院日額は5000円か1万円の場合が多く、がんの場合や女性疾病の場合などに特約をつけて、入院日額にプラスされた金額を受け取れる保険もあります。また給付対象となる入院日数には限度があり、60日が最も多く、他にも120日や180日、360日の保険もあります。がんの場合は無制限など、特定の疾病に限り制限を設けていない場合もあります。また退院したものの再入院することになった場合、退院から再入院までの期間によって同じ入院となるか別の入院として扱われるかが異なります。「同じ疾病や関連する疾病での入退院は、退院から180日以内の入院は1入院とみなす」とされている場合が多く、再入院によって入院日数の限度を超えて給付金が支払われない場合もあるため、注意が必要です。
 入院には、差額ベッド代や雑費など公的医療保険の対象にならないものもあり、意外と負担が大きくなります。また疾病によっては入院が長期化する場合もあるため、備えが必要です。備えとして医療保険を検討する時は、入院費用が1日当たり16,000円ほど必要なことと、長期化するリスクを理解して検討しましょう。