死亡率7% 「拒食症・過食症」は危険な難病

食べられなくなる拒食症

 拒食症の正式な名称は神経性食欲不振症です。食べずにやせていく制限型と、過食をした後に嘔吐や下剤を使用する排泄型があります。
 
 
 やせていることが美しいとする文化的な背景のある地域に多くみられ、約95%が女性、それも思春期・青年期の女性に多いとされます。
 
摂食障害<こころの病気> – goo ヘルスケア

 
 過度なダイエットやストレスが要因ではないかといわれています。ダイエットの成功には達成感や充実感があります。スリムになり家族や知人に賞賛されると快感を覚え、自己評価が高まります。
 
 

 食事をコントロールし、自らの体を過度にコントロールしようとする心性の背後には慢性的な不安が控えており、摂食障害者は一様に強迫的な性格傾向を有する。
 
摂食障害とは – goo Wikipedia (ウィキペディア)

 
 やせていない自分には価値がないのではないかという不安が生じます。やせていても「体重を落とさなければいけない」と思い込み、食事を摂ることに葛藤します。やせやすい食材やカロリー計算にこだわり、家族や友人と食事ができなくなる患者もいます。

食べ過ぎてしまう過食症

 過食症の正式な名称は神経性過食症です。拒食の反動として起こるといわれています。通常の食事の量では満足できず、過剰に摂取してしまいます。過食をしたことへの後悔の念が強く、摂取したものを体外に排泄しようとするのが特徴です。
 
 排泄には自己誘発嘔吐の他、下剤の使用、過度な運動、絶食などさまざまな方法がとられます。自己誘発嘔吐を繰り返すことにより、咽頭が傷ついたり、歯が胃酸で溶けたりします。出している量が摂った食事の量より多いとやせていきます。排泄を伴わないタイプの過食症もあります。

摂食障害の高い死亡率と治療

 摂食障害は重症化すると死に至る可能性のある恐ろしい病です。死因は低血糖発作や低カリウム血症、感染症、衰弱などさまざまです。食べることへの葛藤に疲れ、自殺してしまう患者もいます。
 
 
 再発することが多く、長期間の治療が必要になるのが普通です。
 
摂食障害<子どもの病気> – goo ヘルスケア

 
 症状の悪化や慢性化により社会生活への適応が困難になると、治療のために休学や休職をするケースもあります。
 
 

 治療は心理療法・行動療法が中心であり、補助的な薬物療法にも効果が認められている。
 
せっしょくしょうがい【摂食障害】の意味 – 国語辞書 – goo辞書

 
 治療にあたっては、患者の生育歴が重要視されています。特に母親との関係が発症に影響を及ぼしているのではないかと指摘されています。退行現象が起きて家族へ甘えたり、依存したりする患者もいます。

 思春期には情緒不安定になり、理想の自分になろうと奮闘することで精神的に追いつめられていきます。
 
 摂食障害の治療には焦らずに自己肯定感を高めていくことが大切です。それには家族や周囲の人たちのサポートが必要となります。