手術したら5年生存率や胃がんのステージ

胃がんの症状や原因

 
 胃には、良性から悪性まで多様な腫瘍が発生しますが、臨床的に問題となる悪性腫瘍の95%程度は胃がんです。そのほかでは、リンパ腫や消化管間質腫瘍(しょうかかんかんしつしゅよう)(GIST)などが代表的な胃の腫瘍です
 
胃腫瘍(胃がん) – goo ヘルスケア

 
 胃がんは胃内側の粘膜内の細胞ががん細胞になった状態です。胃がんの発症は環境に大きく影響しています。ピロリ菌と呼ばれる細胞が胃の中に住み着き胃がんの原因になっていると考えられています。菌によって慢性の炎症が発生し、それが胃がんの発生母地だと考えられています。胃がんの初期の症状は殆ど自覚症状がありません。進行すると胃痛や腹部の膨満感、食欲不振が起こり、更に進行すると下血や吐血等の症状が現れます。胃がんの完治には早期発見が重要となります。

手術が成功した場合の生存率の実情

 
 胃がん全体の5年生存率は、1963〜1969年の統計では44%でしたが、1979〜1990年の統計では72%と明らかに改善しています(国立がんセンター)。
 
胃がん – goo ヘルスケア

 
 胃がんの手術を行った場合の5年生存率は約88%と言われ、胃がんの進行率によって数値は異なります。手術しない場合の5年生存率は約11%と言われますが、切除不能な状態の5年生存率は約2〜3%とされています。内視鏡手術を行った場合の5年生存率は80〜95%と言われ、高い数値になっています。これは、内視鏡手術が可能な例はまだ癌が小さく進行していない状態での手術になるからです。医学の進歩により、年々生存率は上がってきています。

胃がんのステージって何

 
 胃癌の進行度は、以下に分類し、生存率がほぼ等しくなるようにグループ分けしたのが病期(Stage)であり、数字が大きくなるほど進行した癌であることを表す。
 
胃癌とは – goo Wikipedia (ウィキペディア)

 
 胃がんのステージ1とは、癌の浸潤が粘膜又は粘膜下層に留まり早期胃がんと呼ばれている状態です。ステージ2とは、癌の浸潤が固有筋層に至る物をさします。ステージ3とは癌の浸潤が漿膜下組織に至る物です。ステージ4とは癌が遊離腹腔に露出しているものや癌の浸潤が直接他臓器に至っているもの、またリンパ節まで転移している状態を指しています。胃がんのステージは浸潤の深さで決まります。浸潤が少ない程リンパ節への転移の確率が下がり、生存率も上がります。

胃がんの手術の適応について

 
 胃がんでは、別項に述べる内視鏡的粘膜切除術(EMR)や腹腔鏡(ふくくうきょう)補助下幽門側(ゆうもんそく)胃切除術の適応を除いたものが開腹手術の適応となります。
 
消化器疾患の手術適応 – goo ヘルスケア

 
 胃がんの手術は開腹手術と腹腔鏡を使った手術の2種類があります。腹腔鏡手術は傷が小さく術後の回復も早く痛みも少ないというメリットがありますが、早期の胃がんにしか適用できません。また、デメリットとして、モニターを見ながらの手術となるため、手術時間が比較的長くなる傾向があります。
 
 開腹手術は直接お腹を切除するため、転移の場所やリンパ節を細かくチェックすることができ、事前の検査で分からなかった状態を確認しながら臨機応変に対応できるというメリットがあります。また、早期胃がんの場合でも胃の近くのリンパ節に転移する可能性があるため、癌と一緒にリンパ節を切除する場合が多くあります。

 胃がんのステージと5年生存率についてご紹介しました。胃がんは日本では肺がんに次いで死亡率の高い癌だと言われています。正しい知識を身につけて、身近で胃がん患者が出た場合には、慌てずに治療に臨みたいですね。