知られざるデング熱の意外な名前の由来

デング熱とは

 
デングウイルスをもつ蚊に吸血される際に感染し、2〜15日の潜伏期間のあと突然の発熱、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹などの症状が現れる。多くは1週間程度で回復するが、一部は重症化して出血やショック症状をきたすことがある。
デング熱 – goo ヘルスケア

 
 2014年、東京を中心に感染者が続出したデング熱。厚生労働省の発表によると、デング熱の感染は、なんと第二次世界大戦が終結した1945年に確認されて以降69年ぶりの確認だったとのこと。メディアでも大々的に取り上げられ、話題となりました。 デング熱はヤブカやネッタイシマカといった蚊を媒介して人間に感染するウィルスです。もし感染したとしても、8割は無症状だったり、症状が現れても軽度のまま収束することが多い病気ですが、まれに重篤化をすることもあります。
 
 

デングウイルスに感染したヒトのうち、最初はデング熱とほぼ同様に発症し経過しますが、熱が平熱にもどるころに血液中の液体成分(血漿(けっしょう))が血管からもれ出したり、出血の症状が現れたりすることがあります。この病気はデング出血熱と呼ばれ、適切な治療を行わないと死亡することがあります。
 
デング熱、デング出血熱 – goo ヘルスケア

 
 デング熱の主な症状としては、突然の高熱や吐き気、筋肉痛や頭痛、リンパの腫れといった、風邪やインフルエンザに近い症状が挙げられます。これらは感染から早くて2日、遅くても10日程度の間に体に現れます。場合によっては発疹などが出ることもありますが、ほとんどの方は1週間程度で回復します。ただし、まれに重篤化をした場合はデング出血熱の症状が見られることがあります。
 
 

デングウイルスに対する治療薬はなく、対症療法が中心です。デング熱・デング出血熱の発熱に対しては、出血傾向を増悪(ぞうあく)させる可能性があるため、アスピリンを使用してはいけないことになっています。デング出血熱に対しては、補液が主な治療法です。
 
デング熱、デング出血熱 治療方法 – goo ヘルスケア

 
 世界の110カ国以上で見られる病気ですが、実は画期的な治療薬は開発されておらず、医療現場では対症療法を中心とした治療が行われています。

デング熱の名前の由来

 2014年に日本で流行した時、初めてその名前を聞き、「テング熱」と聞き間違えてしまった人も多いのでは。確かに少し変わった名前がついていますよね。なぜ「デング熱」という名前が付けられたのでしょうか。命名の秘密を探るために、デング熱の歴史を少し紐解いてみましょう。
 熱帯や亜熱帯地域の病気というイメージが強いデング熱ですが、史実に初めて登場したのは、実は中国でした。晋王朝次代の医学百科事典には、デング熱に関連したと思われる蚊の記述が残されています。その後、デング熱がウィルスによるものとわかったのは1906年になってからのこと。それまでデング熱は、症状こそ分かっていたものの、その原因については今ひとつ分かってはいませんでした。
 こうした状況下の中、「デング熱」という名前は、まだ原因がはっきりしていないデング熱にかかった人たちの様子から付けられたという説が残っています。
 
 
「デング(dengue)」の語源は明らかではないが、スペイン語「dengue」(引きつり・こわばり)が由来という説がある。デング熱に苦しんでいた西インド諸島の奴隷たちが、ダンディな(気取った)姿勢や歩き方をしていたと言われていて、「ダンディ熱(dandy fever)」とも呼ばれるようになった。
 
デング熱とは – goo Wikipedia (ウィキペディア)

 
 ほかにも、スワヒリ語の「Ka-dinga pepo」(悪霊による熱病の意味)から来ているという説など、デング熱の名前の由来については諸説あります。

 はっきりとした名前の由来は分かっていませんが、もし「ダンディ」という言葉が由来なら驚きですね。とはいえ、デング熱の発生は、地球温暖化と関係しているのではないかと言われています。重症化すれば死に至ることもありますので、今後画期的な治療薬の研究が待たれる病気の一つと言えそうです。