そのもの忘れ、若年性アルツハイマー病かも

若年性アルツハイマーってどんな病気

 
 働きざかりの40、50代でアルツハイマー病を発症するわけですから、家計や介護などさまざまな面で問題がおこります。
 
意外と知らない若年性アルツハイマー病 – goo ヘルスケア

 
 認知症には脳血管性のもの、アルツハイマー病、レビー小体病などがあり70代以降に発病することが多いのですが、中には65歳未満で発病する認知症もあります。その中で、40代から65歳までに発症するアルツハイマー病を若年性アルツハイマー病と呼んでいます。働き盛りに発症するため、仕事や家庭などに及ぼす影響は深刻です。できるだけ早期に発見し治療を開始する事により、ある程度病気の進行を遅らせることができるため、病的なもの忘れがある場合は早めの対応が重要です。

こんなもの忘れには要注意

 
 老化に伴うもの忘れは接した情報や体験の一部を忘れるだけですが、認知症では情報や体験それ自体を忘れてしまうのです。
 
最近もの忘れが激しいけれど大丈夫? – goo ヘルスケア

 
 誰でも多少のもの忘れは経験があるでしょう。例えば朝食に何を食べたか思い出せない、買い物に行って何かを買い忘れた、物をどこにしまったか忘れたなどは、老化によるもの忘れと言ってよいでしょう。これに対し、若年性アルツハイマー病では朝食を食べたこと自体を覚えていない、何を買うために買い物に行ったのか覚えていない、物をしまったこと自体を忘れているなど、情報や体験自体を忘れています。また、老化による場合は忘れっぽくなったという自覚がありますが、若年性アルツハイマー病では忘れているという自覚が無いという違いがあります。

若年性アルツハイマーの症状

 
 若年性アルツハイマー病は、早期発見、早期治療が大きな意味を持つ病気。以下に、アルツハイマー病「前駆期」段階の症状をあげます。一つずつチェックしてみましょう。
 
 1 複雑な精神機能を必要とする作業の質と量が変化する。
 2 仕事の能率と量が低下する。
 3 全体状況を判断することが困難になり、細部にこだわるようになる。
 4 その人らしい「個性」が失われてくる。
 5 何となくだるいというような、不定愁訴が増える。
 6 頭痛やめまい、うつ気分、不安感などで悩むことが多くなる。
 7 根気が続かない、疲れやすくなる。
 (武田雅俊氏、篠崎和弘氏、西川隆氏による「臨床症候」より)
 
意外と知らない若年性アルツハイマー病 – goo ヘルスケア

 
 

 初めは、新しいことが覚えられないと訴える人がいちばん多いようです。そのため今までできていたことが困難になり、自信をなくし、やる気を失い、抑うつ状態に陥ることもあります。
 
アルツハイマー病<脳・神経・筋の病気> – goo ヘルスケア

 
 若年性アルツハイマー病は原因遺伝子を持っている場合に発症する可能性があると考えられています。若年性アルツハイマー病も一般のアルツハイマー病と同様に中心となる症状は記憶などの認知機能障害で、徘徊や妄想も見られます。初期の段階ではもの忘れが増え仕事などに支障が出たり日付や場所がわからなくなる、なんとなくやる気がでない、感情が不安定になるなどの症状が現れます。それ以外にも頭痛やめまい、不眠、抑うつなどの症状が見られ、うつ病や更年期障害と診断されてしまうこともあります。若年性アルツハイマー病は発症前にわずかな兆候が見られる前駆期があるのでそれを見逃さないようにしたいものです。

若年性アルツハイマー病と診断されたら

 
 認知症はいったん発症したら根治はできないと言われていますが、すでにある程度進行を緩やかにする薬は登場しています。
 
働き盛りを襲う若年性アルツハイマー病 – goo ヘルスケア

 
 

 動脈硬化を防ぐことはアルツハイマー病の予防にもつながることが最近の研究でわかってきました。
 
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 若年性アルツハイマー病は進行が速いため、兆候に気付いたらすぐにもの忘れ外来などを受診しましょう。地域の保健センターへ問い合わせたり、日本老齢精神医学会、日本認知症学会のホームページでも専門医やもの忘れ外来のある病院を調べることができます。もし若年性アルツハイマー病と診断されてしまった場合、40歳以上であれば介護保険が利用でき、精神障害者保健福祉手帳などの交付を受ければさまざまなサービスを受けられます。厚生労働省の「若年性認知症コールセンター」で相談したり、どのような支援が受けられるのか自治体に問い合わせてみるとよいでしょう。

 働き盛りに若年性アルツハイマー病になることは生活面でも大きな負担が生じます。この病気は早期発見で治療していくことにより進行を遅くすることができることを理解し、専門家の治療を受けながらある程度の生活の質を保っていくことが大切です。発症リスクを減らすためにも動脈硬化を防ぐような生活習慣や定期的な運動を取り入れてみましょう。