若い女性も要注意!自覚症状が薄い卵巣嚢腫

卵巣嚢腫とはどんな病気

 
 卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ、ovarian cyst)とは、卵巣に生ずる嚢胞状の病変の総称であり、腫瘍性のものを含め多種多様な疾患が包括される。
 
卵巣嚢腫とは – goo Wikipedia (ウィキペディア)

 
 

 この卵巣が病的に腫れたものを「卵巣腫瘍」といいます。腫瘍というのは、「腫れ物」全体を指し示す言葉で、良性の場合も悪性(がん)の場合もあります。その中で、袋状に腫れて、中に液体状のものがたまっているものを「のう腫」と呼び、これが卵巣にできたものが「卵巣のう腫」です。卵巣のう腫のほとんどは良性ですが、ごく一部に悪性のものがあります。
 
「卵巣のう腫」とはどんな病気? – goo ヘルスケア

 
 卵巣は本来はクルミ程度の大きさで、子宮を挟んで左右に一つずつあります。女性ホルモンを分泌し、排卵を行う役割を持っています。卵巣嚢腫は、卵巣が腫れる症状の卵巣腫瘍の中で約9割を占め、袋状になって液体が溜まっているものをいいます。良性の腫瘍かどうかは手術をしなければ正確な判断はできませんが、多くは良性とされています。更年期以降の女性に限らず、若い人でもかかることがありますので、注意しましょう。

卵巣嚢腫の症状とは

 
 腫瘍が大きくなると下腹部がふくらんでスカートのウエストがきつくなったり、おなかが張ったような感じがしたり、しこりを触れるようになります。また大きくなった卵巣が周囲の臓器を圧迫し、下腹部痛、腰痛、月経痛、頻尿(ひんにょう)、便秘などさまざまな症状を起こします。
 また、腫瘍がある程度の大きさになると、腫瘍の根元がねじれる茎捻転(けいねんてん)を起こし、強い痛みと吐き気などを生じて、緊急手術が必要となることもあります。
 
お腹がポッコリ。それは卵巣のう腫かも – goo ヘルスケア

 
 卵巣は沈黙の臓器といわれており、卵巣嚢腫は小さいうちは自覚症状がありません。こぶし大ほどに大きくなると、専門医の触診でわかるようになりますが、その段階でも、自覚症状がないことがほとんどです。さらに大きくなると、下腹部が膨らんで圧迫され、スカートやズボンがきつくなり、変調に気づきやすくなります。卵巣が他の臓器を圧迫するため、下腹部痛や腰痛が生じる、頻尿になるといった症状が起こるのです。腫瘍の根元がねじれる茎捻転という状態になると、激痛からショック状態に陥ることがあります。また、卵管が引き伸ばされることによって、不妊症の原因にもなります。

卵巣嚢腫はどんな治療をする

 
 良性の卵巣嚢腫が疑われ、その腫瘍のサイズが直径10cm以内であれば、腹腔鏡下(ふくくうきょうか)腫瘍摘出術が可能です。ただし、サイズがそれ以上に大きいものや画像診断で悪性が疑われる場合には、開腹による腫瘍切除が必要になります。
 
卵巣腫瘍 – goo ヘルスケア

 
 腫瘍の大きさが2~3cm程度までは、経過観察となるのが一般的です。4~5cm以上になると、手術の必要となってきます。10cm以内であれば腹腔鏡下手術が検討され、それ以上の大きさの場合あるいは腫瘍の状態によっては、開腹手術となります。腹腔鏡下手術は、腹部を2~3箇所ほど切開し、内視鏡を挿入して行うため、開腹手術に比べて、身体の負担が軽減されます。症例が豊富な専門医のもとで受けましょう。茎捻転では、卵巣細胞が壊死する危険性があるため、緊急手術が行われます。卵巣を摘出するか、腫瘍部分だけを切除するかは、患者の年齢や妊娠の希望の有無を含めて判断されます。

 卵巣嚢腫は若い人にも起こりうる病気です。スカートが穿きづらい、下腹部が痛むといった自覚症状が出たときには、既に腫瘍が大きくなっている可能性があります。変調に気づいたら、すぐに婦人科医を受診しましょう。