望まぬ妊娠と人工中絶を避けるために

予想外の妊娠

 40歳から50歳代でも中絶をする方が増えています。久々のセックスの際の不注意で、思わぬ妊娠を招いてしまうようです。年齢的にリスクの高い高齢出産となってしまうことや、子育てが一段落ついたため夫婦二人だけの時間を楽しみたいというのが中絶の主な理由です。
 
 
 生理があって、セックスをすれば、常に妊娠の可能性があることを忘れてはいけません。大人の妊娠は、10代の早すぎる妊娠とは抱える課題が異なります。子どもの教育費のこと、女性自身のキャリア形成などといったそれぞれの事情もありますから、正しい避妊の知識を持つことは大事です。
 
確実な避妊法を知っていますか? – goo ヘルスケア

 
 今までの避妊法で大丈夫だったという人も、思いがけない妊娠をしてしまう可能性があります。中絶を避けるためにも正しい避妊をおさらいすることが大切です。

避妊の認識の甘さ

 40歳から50歳代の中絶率が高くなる背景に、年を取りセックスの回数が減っていることから避妊の認識が低いということが挙げられます。しかし、どの世代であってもきちんと避妊ができていなければ妊娠する可能性はゼロではありません。特にコンドームの避妊効果は確実ではないという認識が薄いようです。
 
 
 中絶する人を見ていて残念に思うのは、「絶対に妊娠しては困る」状況なのに不確実な避妊法(コンドームや腟外射精など)に頼っている人が多いことです。仕事や買い物のときには詳しく調べてから行動している人達が、避妊に対してはあまり調べもせずに不確実な方法を繰り返して妊娠してしまっています。
 
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 予定外の妊娠から中絶を選ばざるを得ない状況を作らない努力をしなければなりません。

中絶の費用と初期中絶手術

 中絶手術には健康保険が適用されません。自由診療のため、診療費以外は全額自己負担です。また、妊娠11週目程度までを「初期中絶手術」、妊娠12週目程度からを「中期中絶手術」と分けており、時期によって手術方法が異なります。さらに、初産と経産でも差があり、費用もケースによって様々です。
 
 まずは初期中絶手術についてです。
 
 
 妊娠11週(3か月末)以内に行なわれる人工中絶です。まず、産婦人科的診察(現在では超音波装置を用いる場合が多い)によって、妊娠時期の決定や余病の有無についての評価を行なったあと、手術の日取りが決められ、原則として事前に術前検査(血液と心電図あるいは胸部レントゲンなど)が行なわれます。
 
人工妊娠中絶の知識の症状・解説 – goo辞書

 
 手術もしやすく費用も7万円から15万円の間と中期中絶手術と比べると少なめです。母胎の安全を考えても、この時期の中絶が望ましいでしょう。

中期中絶手術の覚悟

 中期中絶手術の場合、扱いが出産と同様になることもあり、入院が必要になるケースがあります。体への負担もお腹の赤ちゃんが育ってきているので、それ相応のものになります。
 
 
 妊娠12週(4か月初め)から22週未満(6か月のなかば以前)までの間に行なわれる人工中絶のことです。初期の中絶に比べ、胎児ははるかに大きく成長しており、骨格もしっかりしているので、初期のような単純な掻爬のみで除去することはできません。
 
人工妊娠中絶の知識の症状・解説 – goo辞書

 
 医師の判断の下、時間をかけて中絶手術を行います。初期中絶手術と比べて母体への危険度が高まり、費用も20万から場合によっては50万円程度かかると思ってよいでしょう。

中絶手術の決断

 どうしても人工中絶する必要がある場合は、早めの決断が心身ともに負担が少ないでしょう。中絶は女性の体への影響もそうですが、心への影響もはかり知れず、人によっては心療内科にてカウセリングを受けるケアも視野に入れることになります。
 
 
 妊娠が危ぶまれたら、早めに受診し、安全度がもっとも高いといわれる妊娠7~8週前後までに中絶手術を受けるようにする。
 
人工妊娠中絶の知識の症状・解説 – goo辞書

 
 夫婦で妊娠の可否を十分話し合ったうえで中絶するならば、初期の中絶が無難でしょう。
 
 

 術後に多いトラブルとして出血、腹痛、発熱などが考えられるが、心配な症状がある場合には、処置を受けた施設に早めに連絡する。
 
人工妊娠中絶の知識の症状・解説 – goo辞書

 
 手術後も油断はできません。感染防止や止血などのために内服薬を服用するようになり、人工中絶後から日常に戻るまで時間がかかることがあると覚悟してください。

 初期段階の安全性の高い人工中絶でさえ、手術前後の体や費用の負担は重いことがわかります。やむを得ない状況では、現実を受け入れ行動するしかないですが、不測の事態に陥らないためにも正しく避妊をする必要があるのです。